ディーラーでは販売終了したからカタログは渡せないと言われ、試しにメーカーのWEBサイトからカタログ送付をオーダーしたら簡単に届いた。
こういうチグハグ感ってブランド的によろしいの?

カングーブログ、略してカンブロその3である。先のブログで記した機種選定理由の補足である。

実は以前、それまで乗っていたT-3vanagonの後継機として、かなり買う気でカングーを観に行ったことがあるんだけど、まだ子供らも小さく、家族で車中泊もする可能性あるし、5m近いカヤックを運ぶのには長さが厳しいなあということで、ハイエースになったのだった。
あとで知ったけど、グランカングーが正式にラインナップに加わっていれば、それにしていたかも。
また、近くにあったディーラーの人の対応がイマ三くらいだった(「本当は日産の車を売りたいんだけど、仕方なくルノーの車を売っている」と、ありありと感じられた態度)こともあって、ここと付き合っていくのもなあ、など複合的に「買わない理由」となっていたのである。

ところで、ハイエースからの代替については、乗り心地はいいかもしれないが、日本のミニバンは最初から想定しなかった。

ルーフが頑丈な車は日本車ではめっきり減ってしまった。デリカもモデルチェンジしたら、見てくれはハードなんだけどさ。
ヒッチメンバーもオプションから消えちゃうしl。

理由は簡単、ルーフの弱さである。

日本の車は、不正が起きるほど、燃費について異常なまでにプライオリティが高くなっている。じゃあそのカタログデータをどうやって伸ばすかというと、簡単なところでは空力と重量だ。つまりルーフも極力軽く作るわけだし、さらに物を載せるどころかキャリアとつけることすら想定外なのだ。某メーカーのミニバンはモデルチェンジ当初、オプションですら存在しなかった(今はどうか知らんけど)くらい。なまじつけられても対荷重はキャリアを含めて 30kgというのがせいぜい(実質20kgくらい)だ。そんなんでどうやってカヌーを積むねん(そういう車にルーフテントだの重量級のカヌーを載せている人は、何かあっても自己責任でどうぞ)。

ちなみに最近のSUVでも同じ傾向。爆売れのカローラクロスでさえ、僕が試乗に行ったときはやはり設定はないと言われた。
そしてこれまたウケるジャンルがあると、そこだけ一点集中で車種が増えるのも妙なところだ。現在で言えば、SUVとかクロスとか。でもその内容はおおよそアウトドアで使えるような汎用性の高いものではなかったりする。
一様に走りがどうとか言うけどさ。
で、結局現在はプロボックスのような商用車がアウトドア(っぽい)ところではウケるようになるわけで。まあそれはまあそうなるだろうね。

あとはまあ、最近の国産車、新車の値段の高さは異常。ハイエースから買い替える必要が出たので、ちょっと調べてみて驚いた(まあ前はハイエース一択だったから、比較もしなかったし)。普通に300万、ちょっとオプションをつけたりグレードを上げると500万に届かんというくらい。カローラクロスが出たときに、車系評論家は「カローラらしい値付け」とか書いていたけど、カローラに300万近くも出すか?(グレードをZ、オプションにパノラミックルーフ、スペアタイヤ!を選択)。ジャーナリストの辛坊治郎氏も国産車の値上がりは尋常でないと、ラジオで言っていたけど。

そこまでお金を出して、理由④の面白い車かというと、壊れないかも知れないけど、自分にとってはその理由を満たさない。
では国産の中古はどうかというと、車種的にもうプロボックスしかないわけで、舵社の社用車を見せてもらったけど、ちょっと個人で趣味的に使い、車中泊も含めて長距離で使うにはかなり厳しいという結論に至った。確かに初代ステージアとかボンゴフレンディとかプロシードとか面白い車もあるけど、以下に記す「カングーだから」という理由を覆すまでにはならなかったのだ。

ただ、調べているうちに出てきた「カングージャンボリー」のようなメーカー主導でファンイベントをやっているような車が、面白くないわけはないよなあ、とは思っているのである。

さらにどうしても気になる、チャックしなければならないことがあった。

それは「維持費」である。
以前乗っていたフォルクスワーゲンT-3vanagonは、メンテナンスのメソッドができていないレア車だった。それゆえ、隣の「ClubT-3」というブログのpvもしさまじかったのだけど(当時youtubeがあれば、絶対動画でやっていたね)、相当な費用もかかっており、カミさんも「ああいう車は二度と御免」とのこと。

WEBでも色々書いてあるのは見つけたけど、肌感覚的に知っておきたいし、これは実際「生の声」を拾っておかないとな、と思った次第。

そして大きな理由の「正しい姿勢で運転できるか」や「ヘッド周りの空間」「シートの乗り心地」も実車を見るまではなんとも言えない。

さらに、どうにもカングーには色々なグレードがあることも、本格的に調べ始めてからわかってきた。実はその点も全く知らないで「カングーがいい」とかほざいていたのである。少なくともこの時点では。
ただヨーロッパの旧車との付き合い方は、自分なりには方針はできていたので、それを付き合わせていく必要もあった。

そういうことをするにはどうすれば良いか。
そう「専門店」である。
日本に入ってきたルノー車のうち半数くらいはカングーだそうで、さらんファンが多い=商売になる=専門店爆誕、という流れもできるわけである。

次回からは、どうやって購入店を決めたのかを書いていきたい。