パーツの入手先もあって全て自分で整備ができる、もしくは金持ちでメンテは全て店任せにできる(たとえぼったくりであろうとも)という人でもない限り、なるべく安く維持していきたいし、そうせざるをえないはずだし、自分もその一人である。
その昔、とにかく維持すること自体が凄まじい車に乗っていました。
フォルクスワーゲンT-3ヴァナゴン、初代の所有者は俳優の時任三郎とのことだったけど(今何をやっているんだろう?)、維持が大変で手放したとも聞く。
結局購入した店舗ではロクなメンテナンスもできず(その後夜逃げしたらしいが)、重大な故障は結局大阪まで持って行かないとならない状況となり、最後は高速道路で止まってしまって、整備も一回りした後だったので、これ以上は無理と手放した(使えない車を飾っておく趣味はない)。この車は今も昔も苦労しているオーナーは多いようで、今も時よりメールをもらう(もらっても答えられないけど)。ブログ、clubT-3は更新している時期でも30万pvはあったので、それもうかがえるが、とにかく恒常的に整備してくれるショップが必要だった。
カングーもそれほどじゃないにしても(と信じたい)、ほぼノーメンテで済む現在の国産車と違い、10年落ちの欧州車である以上、ある程度の覚悟が必要であろう。実施、ググれば、カングーの故障や不具合はいくらでも出てくる状況だ。
いくらでも出てくるということは、逆に言えばその対策や対応もある程度(少なくともT3より)は一般化しているだろうし、このブログでもできる限り紹介していきたいと思っている(購入したショップからは了解をいただいている)。
ちなみに小生は文系だし、車は大好きだが、知識はそのヴァナゴンの故障で身につけた程度。使えるお金も青天井ではない。
そういう人が書いていく、ということでお願いします。
というわけで、購入については車の個体以上に慎重にならなくてはならないが、それはカングーの情報を集めるということである程度は確認できると思う。
まずディーラーで買うつもりはなかった。
というか、正確にいうと新車で買う予算はなかった。
のだが、情報集めはまずディーラーからということで、家からさほど遠くないところにあるディーラーに行ってみることにした。
そしてそのディーラーで衝撃的な発言を聞く。
「カングーはモデルチェンジで、この形のカングーは全て売り切れました」
マジか。
欧州ではちょうどモデルチェンジをしたところで、それも次はいつ入ってくるかわからないそうだ(という情報すら知らなかったのですよ)。
「代わりにルーテシアはいかがでしょう?」
いや、ルーテシアがカングーの代わりになるわけないじゃん。
「いや、いいです」
と言った途端、こちらに興味を無くしたのか、さっさと奥に引っ込んでしまった。カタログも渡せるものはないという(先日書いたけど、WEBから本社に請求したらすぐに来た)。その割には「納車待ち」のカングーが、ショールームのセンターにデカデカと鎮座していたのはなんだかなあ。
というわけで、ディーラーは候補から外れる。
ちなみにルノーの認定中古車は初年度登録から5年以内かつ走行距離6万km以内という、そりゃ初期不良か事故でもない限り問題ないだろうというものだ。
値段も、まあ、それなりだ。
ま、中古車店で探すというのは既定路線。
それにもし専門店があれば、その車について深く理解することもできるだろう。
ヴァナゴンの時は人伝てに頼るしかなかったけど、今やネットで大抵のものは探せる時代(本音がそこにあるかは別として)だ。「ルノー カングー 専門店」で検索すると、僕の行けそうな距離で5店舗ほどあった。
さすがファンの多い車は違うねえ。
しかしまだ「カングーが有力候補」というだけで、どんなモデルがあるのかどんな特徴があるのかという知識は皆無に近かったので、一番色々揃っていそうな店舗に向かうことにした、町田にあるお店だ。
昔住んでいたところに近くだった。
丘を登っていくと、ずらっとカングーが並んでいるのには正直驚くとともに、T-3では見られなかった「メジャー感」も感じたww
最初、まずは営業の人に対応いただき、まずは一通りカングーの話しを聞く。
「デカングー」と「コカングー」があること。
さまざまな色があり、期間限定で発売されたものもの多い。
同じく細かい仕様の違いがある。
程度は様々でコカングーの修理依頼が増えてきている。
最近人気が高まっており、値段は上昇中。
購入者は色で決めている(程度はあまり気にしていない)。
あとは各部の説明や使い勝手などカタログデータ的なところ。
などを伺えた・・・のだが、これは逆に選ぶのに迷いそうだ。
メンテナンスについて色々伺いたかったのだが、そこまで知識はないと言うので、メカニックの人を呼んでもらってこれまた色々聞いた。
1.6ガソリンエンジンについては、6万kmごとにベルトとウォーターポンプの交換が必要
ブレーキはパッドだけでなく、ロータも同時に交換が必要
一度でもエンジンが掛からなかった場合は、××(忘れた)の交換が必要
言われているほど壊れないが、国産車よりは壊れる
ドナー車は豊富にあるし、パーツは十分にあるので(維持は)問題ない
と言うようなことを話したかと思う。
何よりも驚いたのは、納車までに少なくとも二ヶ月は待ってもらうということ。
その時は「まあ人気のある車だろうから、そんなこともあるよなあ」と思ったけどね。
なるほど、大方わかりました。
いよいよ興味を持ちました。これは本腰を入れて他のショップも回ってみることにしよう。
その場は「カミさんの意見も聞きたいから」と言って離れることにした。