CW厳選! フィールドガイド

いずれもカラー4P、マップは後半に記載してあります。

◆江田島(広島県)
協力:村上水軍商会
「Sea to summit」の翌日、編集部は帰り、小生と村上さんとで江田島を回ってみた。風景は穏やかで、のんびりしたツーリングだったけど、小生的には何と言っても海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校に置いてある旧帝国海軍、戦艦陸奥の主砲塔に感動。時間があれば、学校の見学にも行ってみたかった。
ただ海水浴場や施設によっては今は閉鎖になっているところもあるようだ。「ルート66」で再録するので、興味ある人はそちらをご覧ください。

◆奥松島(宮城県)
協力:アースクエスト
何と言っても天気が残念。なぜか東北に取材に行くときはピーカンに晴れたことは無く、良くて曇りという天気。
海に出てしまえば、高く複雑な断崖、いくつもの洞窟が続く、シーカヤックであればの楽しみ方ができる素晴らしいフィールドだが、カヤックを出艇できる場所については、震災後の工事が続いていて、状況はどんどん変わっているようだ。

◆接岨湖(静岡県)
協力:TACK CANOE WORKS
大井川鐵道でSLの撮影をしていた時に何度か寄った場所だが、普通にカヌーイングができるとは思わなかった。と言っても、カヌー競技場へ続く道へ降りる鍵を借りなくてはいけないのだが。
本川根町も積極的に水面の活用を始めたとのことで、ツアーも実施している。川の流れ込みには立ち枯れの木があったり、その流れ込み自体は素晴らしく綺麗な水だったり…。可能性のあるフィールドだと思うのだ。

◆最上川(山形県)
協力:NPOブナの森
ホワイトウォーター派には「タンの瀬」で有名な川だけど、リバーツーリングとして線で楽しみたいと、毎年のようにツーリング大会を実施してくれている団体があるので、そのイベントに合わせて参加してみた。
普段はシーカヤックがメインな小生なので、このために中古のダッキーを購入して参加したように思う。ホワイトウォーターがちの川でのダッキーは楽しく、確かにこの遊びはアリだなあ、と思った次第だ。

江戸川、渡良瀬川、利根川(茨城県、埼玉県、東京都、千葉県)
協力:クリアウォーターカヤックス
クリアウォーターの清水さんから、こんなところ下れるよ、と聞いたので実施した川下り。まあとにかく江戸川に入るとひたすら漕ぎ続けなければならないし(しかも下るほどに向かい風が強くなる)、途中夕立に見舞われるし、電車での回送に予想外の時間がかかるなど、まさにファルト旅!と言わんがためのハプニングの連続。でも楽しかった。後年、関東圏100kmファルト旅に繋がるわけだしね。
しかし東京の川は川面と川岸の断絶がひどすぎる。行政に言わせてば事故防止と言うかもしれないけど、川面も含めて川の活用を考えてもらいたい。具体的に言うと、カヌーポートとは言わないが、もっとアプローチしやすい場所があればと思うし、キャンプができるスペースでも設けてもらえれば、「東京川旅」を楽しめると思うのだが。

LOVELY PADDLE COLLECTION
目移り必至! 麗しのパドルコレクション

カラー16P:企画・構成・撮影・文
いつものカタログ号はカヤック本体だけなので、「パドルだって重要なんだから、取り上げるべきでしょ」と提案していたのだけど、春号ではページが足りないということで、秋号になった企画。いつかカヤック本体、パドル、イクイップメント、ウェアまで含めた総合カタログを作りたいんだけどね。やってみたいという出版社がありましたら連絡をいただければと思います。

この回ではカヤックのジャンル別に、よく誌面ではお世話になるインストラクター、ガイドさんに「パドル論」を語っていただきました。松代さん、吉原さん、塩島さんは初登場かな。
ただパドルってカヤック以上に「使ってみて」「持論が変わる」というシロモノだと思っているので、もしバックナンバーをお買い上げいただけるのであれば、6年前の状況ということで了解くださいませ。

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