価格:本体1,000円+税
発売:2015年11月12日
ISBN 978-4-8072-9541-8

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小生の担当記事は以下の通り
※画像は初稿のため、実際に販売されているものと異なる場合があります。

特集:母なる湖、琵琶湖に遊ぶ I Love Mother Lake

■琵琶湖でアイランドホッピング
湖といえどもエクスペディション!
協力:ナチャラ

琵琶湖特集となってまず小生がやりたかったのはこれ。琵琶湖には島さえも浮かぶ大きさ。淡水の湖で有人島があるのは、この琵琶湖の沖島だけなのだ。そしてその沖島の人は、琵琶湖を「うみ」と呼んでいたりする。その有人島の沖島(最近は猫の島で有名らしい)、巨石が湖面よりそびえる沖の白石、多景島、そして最後に最北端の島、竹生島を目指すが・・・。結果は本誌を読んでくださいませ。
この時、沖島では以前お世話になったこともある宿に泊まりたかったのだけど、もうオーナーの方が高齢で廃業されたとかで泊まれず。全く残念。

■カヤックでタイムトラベル気分
人が積極的に関与する文化と自然を垣間見る

協力:ナチャラ
こちらも上記のエクスペディションと水郷を合わせての取材に行ったかと思う。時代劇のロケでも有名は八幡堀は、なんとも情緒的でこういう所のパドリングは大好きなんだけど、屈指の観光地でもあるから色々気を使わなくてはならないのです。ここに入れない時もあるようなので、それはその時の現場の指示に従ってくださいませ。モデル役として一緒に来てくれた、香織ちゃんも今や奥さんで、時の流れは早いものよと。

ファルトボートに首ったけ! 特別編

■ファルトで川を下り、琵琶湖から、海へ
二日目以降の写真を担当
企画担当としては当時編集長、現在社長の植村氏。琵琶湖特集をやることになったから、じゃあどうせなら大阪湾まで流れてみるか、と言った流れ。と言っても瀬田川>宇治川>淀川と全て漕ぐのは物理的にも時間的にも、このメンバーのスキル的にも厳しいので、当時はカヤック・コウノトリというショップを運営していた河野さんにお手伝いいただきました。

ご自身がカヌー・カヤックが大好きで、その楽しさをたくさんの人に広めていただいた河野 秀和さん、ガンと闘いつつギリギリまで、本当にギリギリまで水の上にいらっしゃったのですが、先日、ご逝去の報をいただきました。心よりご冥福をお祈りいたします。
こちらのブログ、ぜひ読んでいただきたいです。

CW厳選! フィールドガイド

◼五ヶ所湾(三重県)
協力:サニーコーストカヤックス
カヌーライフの時にはパドルコーストの吉角氏と一緒に回った湾。前回出艇に使った施設は現在使用不可になっているそうで、再度訪問ができてよかった。
静かな海をのんびり漕ぐのには、うってつけの場所だ。伊勢志摩の海は深い湾がたくさんあるので、シーカヤッキングには適した海であり、その上に出てしまえば楽しいのだが、その海にアプローチできる場所があまりに少なすぎる。海が近く静かなゆえに「働く場所」という認識が強いのだろうな。

◼牡鹿半島(宮城県)
協力:うみねこカヤックス
昨今「猫の島」として超がつくほど有名になった田代島。小生も猫はとても好きなので、岩合さんよろしく、カヤックで島を訪れて、猫の撮影をしてみたいと思っていた。と言っても、どうせ行くならフィールドガイドとしてまとめたいと思っていたところに見つけたのが、うみねこカヤックさんだった。ちなみに小生が行った時にちょうどローカルTV局も取材に来ており、「カヤックで来るグループがいる」と知って待っていたらしい。ただ残念ながら、到着が遅くなり、撮影には間に合わなかったようだ。
猫の写真は自分で言うのもなんだが、なかなかいい感じのものが撮れた。フィールドガイドなので誌面に載っているのはごく一部。そのうち、instagramにも載せようかしらん。
そして次に漕いで行ったのは金華山。ここでは頂上まで歩いて登る。なかなかな眺めであったが、震災の爪跡もところどころに残っていた。ヒルがいるので注意。また宝石のように美し甲虫は「フンコロガシ」なのだ。 

◼狩野川(静岡県)
協力:カヤックタパ
カヌーワールドに携わるまでは(まあ携わってからもだけど)、シーカヤッキングがメインなので、狩野川はいつも横目にみつつ、西伊豆に向かっていた。
現地のガイドさんがちょうどイベントを開催すると言うので、それに合わせて取材に行った。それにしても富士山を正面に見つつ川を下ると言うのはなかなかに面白い体験だった。函南から沼津にかけても観光資源としての川の開発をしていく動きがあると言うので、見守っていきたいフィールドだ。

◼由良川(京都府)
協力:フジタカヌー
カヤックビルダーの取材後に、フジタカヌーのスタッフとともに由良川に漕ぎに行った。漕ぎだしていきなりの堰でのポーテージには「うーん、マジかよー」とも思ったが、適度な流れと流域の都市の面白さで、なかなか魅力的なフィールドではないでしょうか。由良川にも沈下橋はあるんですな。また福知山なんて鉄道ファンには面白いところだ。河口までは行けなかったけど、そこにある丹後鉄道の由良川橋梁は絶好の撮影ポイントだとか。
その後何年か経って、この河口部で海上保安庁第八管区との勉強会が開かれるのだった。

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