◼水辺の漕ぎ語り

辻井隆行(元パタゴニア日本支社長)さん

 取材当時はパタゴニア日本支社長だった。彼とは今はなき「エコマリン東京」というシーカヤッキング・ソフトハウスに入った時からの知り合い。入った時はロンゲで、なんともナンパな奴が入ったなあと思っていたけど、実はえらく真面目でアイディアに溢れた奴だったというのは、事業部長だった松村氏から聞いていたし、実際このインタビューでも確信した(って失礼ですね^^)。
 多忙な身なので、オフィスで1時間でも時間が取れればと思っていたが、オフィスで2時間以上、さらに葉山の海で半日と随分時間を取っていただいたのには感謝。本誌で紹介しきれ無いほどのお話しがあるので、それはCWのWEBに載せられればと思っています。それにカヤックに乗っている時、それも波に乗った時は本当に楽しそうだったなあ。こういう人にはやはり継続的にアウトドア事業に携わって欲しい。また本誌ではオフィスの写真は数枚しか使えなかったけど、1ページくらい割いてもいいくらい面白いところでした。
 カヤッキング用品の復活の可能性を聞いたら、「うーん、イヴォンが今は釣りに夢中だからなあ」とのこと。まあ仕方ないか。もうボロボロで使えないけど、スカノラックは記念として取っておくよ。

◼CW厳選! フィールドガイド

赤穂・相生(兵庫県)
協力:アクロス瀬戸内カヌースクール
・カラー4P
 訪問1回目は、途中で凄まじい北風が吹き始めてのエスケープ、結局2回訪問することとなったフィールド(もちろん他の取材と絡ませてとなるのですが)。ベースにしたところは(取材時は)無料のキャンプ場だった。そんないい場所があるとはなんとも羨ましい限り。
 この時に訪れた坂越(さこし)の街でも、瀬戸内海での北前船への関心の高まりを感じた。北前船のコースをカヤックで旅することをなんとなく妄想しているのだけど、ここがゴールなりスタートなり、一番東の端の場所の最有力地かな。坂越の船祭もいつか訪れたいな。

魚野川(新潟県)
協力: WEST三条店
・カラー4P
 魚野川は前々から一度行ってみたかったフィールドだが、まだ川下りが自分のカヤッキングのメインだった頃に、人づてに死亡事故があったと聞いて二の足を踏んでいたところ。しかし何度かの大きな増水や河川改修で、それまで難所と呼ばれていた場所が無くなり、以前よりは降りやすくなっているという。
 取材時は、ちょうど新緑の時期で雪解け水が入って水温は低いものの、水量もそこそこで透明度の高いとてもGoodなコンディションだった。違うクラブからの報告で、初夏に大量の蛍が舞うところがあるという。その時に再訪してみたいところだ。

カヤックビルダーを訪ねて{ベイロマンス カヤックス}

取材時は独特のコンセプトのフィッシングカヤックの製造を行なっていた。
現在の活動状況については、同社のWEBやFacebookをご確認ください。




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