#オーイシ1000円 オーイシマサヨシのライブに、コロナ禍の中の新たなライブ形態をみた。

画像はライブの最後にスクショOKが出たもの。
もちろん拡散を狙っていると思いますので、使わせていただきますw

オーイシマサヨシ オンラインワンマンライブ「世界が君を必要とする時が来たんだ」

昨日夜、初めて有料オンラインライブなるものを楽しみました。
しかも1,000円で。
「おしゃべりクソ眼鏡」ことアニソンシンガー(本人は40歳までの予定だったらしいけど>今年41歳だそうです)のオーイシマサヨシさんのオンラインライブが行たので、チケット1,000円也を購入して視聴しました。

演奏は素晴らしく、MCは面白くとても楽しめました。しかし別の面でもほんとこの人は凄い!
と思ったのです。
それは「これってコロナ禍での新しいライブ形態の一つなんじゃないか」と思える仕組みで実施されたので、思わずブログを書いちゃったりするのである。


昨日夜にTwitterを見ていた人なら、トレンド入りのハッシュタグ、「#オーイシ1000円」を見ていたかもしれない。
このライブ、まず1000円という値付けがされた。
オンラインライブなので、回線に繋がるPCなりスマホなりタブレットなり1台あたりの値段。つまりその前に何人いても1000円で言いわけである。
それはまあどのオンラインライブでも同じなのだろうけど、とにかくこの値付け。
ファンにとって単純に嬉しい値付けだけど(多分、相当若い人ばかりだろう)、運営的に考えればチケットはほぼ無限に販売できるし、何よりも会場に左右されないからその分人件費が掛からない。ちなみに今回は1万人(=1000万円)がペイラインだったそうだ(こういうことを言ってくれるオーイシさんほんと好きw)けど、これは上回ったそうだ。
ちなみにメンツは、ダンサー四人、ギター、ベース、ドラム、キーボード、サックス、トランペット、トロンボーン、そしてゲストにTom-huck(一番ギャラが高い?)。さらにこのチケットはライブ直前まで購入できたようだ。通常のチケットなら箱でキャパが決まっているので、最大売り上げは決まってしまうが、売り上げの状況によって編成も変えられるのではないだろうか。

この画面の右側のコメント欄からポストすると、ハッシュタグ付きでツイッターに投稿できる仕組みになっている。

そして最大の目玉は、画面右のコメント欄。
このコメント欄からコメントすると、twitterに#オーイシ1000円とハッシュタグがついた状態でポストできるのだ。さらにポストしたメッセージは、会場の背景に写し出されるという仕組み。
しかもこれは既存のシステムではなく、オーイシ氏がエンジニアとともに、そういう仕様を組み立てたという(しかもエンジニアとは「世界一を取りましょう」と言ってタッグを組んだとか)。
もちろんサーバーの増強も合わせて。
さらにtwitter側にも投稿回数の制限を大幅に緩める契約(「プレミア」って言ってたかな。少しググってみたけど開発者用のAPIの提供しか出てこなかった)まで行ったそうだ(28万円?!)。
ニコニコ生放送も画面上や(ニコファーレであればステージ上にも)にメッセージを出せるけど、これはあくまで「ニコニコ動画」という閉じた世界。Twitterであれば、そのライブを見ていない人も含めて、全世界に「メッセージだけ」配信できる。


このメッセージもメッセージ性のあるものではなく、「ふたり!」「沼!」「ゾッ!」など、コールアンドレスポンスの一言でも、1tweetとしてカウントされる。トレンドは内容じゃなくて数だからね。案の定、ライブ直前からtwitterのトレンド1位で、ライブ中に世界一になった。
まあ、たまにポストが反映されなかったり、会場の背景に映るのに1分以上かかったりとあったけど、それは今後改善すればいいだけだ。
その仕組みを作るというところが大変なのだから。ただ僕自身は反映の遅さと、ライブに集中したいこともあって、途中からポストは止めてしまったけどね。
このトレンドを見た人は、「なんぞ?!」となるわけであるし、チケットを買うかも知れない(ライブ中まで買える仕組みになれば)。
オーイシマサヨシは、緊急事態宣言下でも積極的に自分のyoutubeチャンネルで、無料で弾き語りを披露するとともに、画質や音質、その他いろいろなテストを行ってきた。それは視聴者に反応を聞くという、実にフレンドリーな方法で。

MCの中で、「素晴らしいオンラインライブをやっているミュージシャンもたくさんいるけど、僕はこれしかできない」的な発言をしていたけど、まさに彼の長所であり最も愛されているところを、ブーストさせる仕組みであり、ライブであったのではないかと思うのだ。
プレイヤーであると同時に、エンジニアと綿密な打ち合わせで状況の把握と、明確なライブ像、そして理想を実現するにはどうすればいいかを追求する並並ならぬ熱意があればこそできたのだと思う。

某大御所ミュージシャンが、コロナ禍でライブができず(会社も解散したとか)、youtubeで人気が出てくるミュージシャン達を揶揄する発言を聞いたこともあったけど、音楽性云々ではなく、それをビジネスとしているならば、考え方そのものを変えないと埋もれるだけなんだろうね。

ファンが何を望んでいるのかを汲み取る方法と、それを満足させる手段を作ることができるミュージシャンが生き残っていくし、生まれてくると思う。なんかライブ史に残るトライアルに参加したような気分となったので、一気に書いちゃったのであった。

ついでと言ってはなんだけど、僕が主催している合奏団で「演奏してみた」のオーイシマサヨシ作品を貼らせてくださいませ。
どちらもライブでやったけど、実に楽しい曲です。ベースラインはムッチャ難しいけどw。

◆「ssss.GRIDMAN」から「UNION」

◆「けものフレンズ」から「ようこそジャパリパークへ」