CAPROCKにカヤック・アタッチメントがつかない?

究極のルーフキャリアはこれでしょ!!とTHULEの最新ルーフキャリア、というか「ルーフプラットフォーム」という売り出しの「CAP ROCK」を導入したら、予測し得ない罠があったという話。

2年ほど前、ハイエースからルノー・カングーに乗り換えて以来、ルーフキャリアは試行錯誤の連続であった。もちろんカヤックを載せるためだが、色々と可能性を試したいと思ったのが沼にハマってしまったのだ。
最初は純正のルーフレール兼用キャリアを取り付けた。
これは使わない時はルーフレールと一体化するという、日本車にはない実にかっこいいオプションなのだが、これはこれで僕が使うには物足りなさがあった。それはまた今度。
長いカヤックを積載することもあって、2本のバーに広い間隔が必要となったこともあって、フィックスド・ポイントに直でつけるフットを取り付け、ハイエース時代のプロフェッショナルバーを装着。フットをルーフに直で取り付けると耐荷重もグッと上がるので、しばらく重宝していたが、「ルーフをデッキ化したい」というとんでもない思いつきをしてしまい、そして出会ったのが「THULE CAPROCK」なのである。まだ出たばかりのこのキャリア、THULEの輸入元である阿部商会にカングーを直接持ち込んでつけてもらった。同社としてもカングーに取り付けるのは初めてということで、色々データをとっていたけど、実際、自分の使い方に一番合う(はず)のものとして運用できるはずだった。カングーにはちょっと大きいかもだけどねw

カヌーワールドの取材も一通り終わっていたこともあって、しばらく平積みのカヤックラックをつけていなかったのだが(画像の通り、縦積みの834 Hull-a-Portは付けていた)、メインで使用していた「kayak carrier 874」が、キャプロックのTスロットに入らないのだ!

理由は簡単で、CAP ROCKの切れ込みが小さすぎるのである。サイドから滑り込ませられないというなんとも困った仕様になっていた。
そこでWEBで調べてみると、現行の「Thule DockGrip 895」はTスロットに入れ込むボルトの頭が分かれているので、入りそうだ。
早速阿部商会の担当に聞いてみると、ボルトを一本ずつTスロットに入れれば入ります、とのことなので早速購入した。

しかーし!!ノブが内側になるときはなんとか入ったものの、外側になるときはフットを傾げることができず、ノブ側のボルトが入らないんでござんすよ(すみません、ここは購入した人しかわからないと思いますが、とにかくCAP ROCKのスロットに入らなかったと理解して)。ボルト一本での固定になってしまうので、カヤックをスライドさせると、ボトムとパッド面とのグリップでアタッチメントがくるっと回ってしまう(実際そうだった)。これは困った。阿部商会に問い合わせると、どうも双方付けてみたわけじゃないっぽい。返品受けますということだけど、重量級のシーカヤックを積載する自分としては、アタッチメントが使えないと困るんであるんよ。平積みできないとまずいのだ。

そこで僕は考えた。ボルトを上から入れればいいんじゃないか?スロット側を四角いボルトにすればいいのだ。

とりあえず、Thule Rollerに使用されているパーツを流用して、上からボルトを通す方法を試してみる。ボルトはステンの六角穴付きボルトをDIYで購入。

はい、見事につきました!
しかし、caprockのようなハードギアを使う人にはカヤッカーもいるだろうし、もっとも汎用性のある895が付かないというのはちと厳しいかなと思うのだ。阿部商会さんには、THULE本社に上申する機会があったら改善を申し入れてみるようにお願いしました。
ちなみに、この板ナットと似たようなものは、Tトラックナット(33007)というパーツであるようです。