映画、「ファーザー(Father)」を観に行った。
ようやく、カヌーワールドで僕が担当する記事の入稿が、ほぼ終了した。
吐き出したら吸収しなければいけないw。だいたいカヌー、カヤックとは直接的には関係のないことになるけれど、巡って、記事に厚みをつけるための知識や気づきになったりすることが多いのだ。
映画は、自分が動画を撮るようになったこともあって、もともと興味はあったけど、より機会を増やしたいと思っている…んだけど、今年は映画館が上映を自粛「させられている」ことが多いからか、ちょいちょい公開を延期になったとは聞くが、映画そのものの情報がすっごく少ないように思うのは僕だけだろうか。
さて、まずは映画「ファーザー」である。
この映画もTBSラジオの「ムービーウォッチメン」で、その存在どころか、アカデミー賞を獲った作品と知り、さらにその題材が自分の身近にあることでもあるので、これはすぐにでも(というのは忙しくなる前に)観に行くべし、と思った次第である。
早速上映している映画館を調べたら、渋谷と立川のみ、しかも小さな箱でしかやっていない。件の緊急事態宣言のせいか。屋内とはいえ、換気のしっかりした部屋で誰も会話しない映画鑑賞なのになあ。ほんとどうかしている。
そして場所柄、立川をチョイス。ただ予約は上映当日の0:00からという、まあこれは仕方ない状況なのだろうか。予約時は10席程度しか埋まってなかったが、いざ上映されると、席は9割型埋まっていた。
そして映画の方は、宇多丸氏が「全ての人に勧められる訳では無いけど、素晴らしい映画」と評していたけど、確かにその通りだろう。いわゆる映画的カタルシスは皆無だし、ある態度や台詞からストレスも生まれるし、映画的な解決にもならないからだ。
そして、そうなった人の主観を、第三者的視線で見ると、完全にホラーになるということもわかった。演出上そうしているのかも知れないが、敢えてなのかも知れないが、とにかくこの「主観を第三者視点で撮る」アングルが秀逸でした。
そんな映画だけど、自分が介護「する」場合でも、自分自身が介護「される」としても、ある一つの決意ができそうな、解のヒントにも繋がる内容だったように思います。そしてその決意やヒントは、置かれている状況や親子関係によっても大きく変わるように思うのでした。
さすがアカデミー賞。明らかに、「観てよかった」映画です。
ただ、宇多丸氏が指摘した通り、誰にでも勧められる映画ではない、というところは変わらないのですけどね。
この主題で悩んでいたり、迷っていたり、少しでも興味があれば、観に行ったらいいのでは、と思います。