「カヌーワールド vol.23」発売となりました!(その2)
前回から続きなのです。今回、僕が企画・マネジメント・取材・撮影・執筆などなどしたところになります。個別にはそろぞれの取材において、ほんっと色々あったんだけど、ここでは簡単に紹介させていただきます。
◆(小特集)真冬のウェアリング考
この小特集を考えた頃は、時期的にちょっと早いかなと思ったんだけど、結果的にはぴったりになってしまいましたね。真冬にカヌー・カヤックをやるなんて、よほど好きモノに思われるかもしれないけど(実際そうだけど)、人は少ないし冬独特の風景もあるから、対策をしっかりして水の上に出て欲しいな、と思うのです。
それにしてもドライスーツの値段の下がり方はすごい。昔は10万円を切ることなんてなかったからなあ。それだけ冬も楽しむ人口が増えていると思いたい。
今回は前にやったようなカタログページとは違って、ドライスーツの扱い方から着替え方まで丁寧に解説しているので、これからオールシーズン楽しみたいという人には、ぜひ読んで欲しいページです。特にドライスーツ自体は春になっても水温によっては必要なウェアだからね。いや、むしろ春先こそ必要かな。
この企画も厳しいスケジュールと怪我の中で、いわゆるオンラインでのツールをフルに活用して、なんとか間に合わせたのでした。舵社のカメラマンさんにGoogle Meetを使ったオンラインでの打ち合わせ方法を教えてあげたりして。フリーランスなのに。
◆ファルトボートに首ったけ
もうなんていうか、今回、おそらく一番時間的コスト、自分にとっては身体的コスト(というのかな)が掛かった企画になってしまったよ。
なぜ多摩川になったかは、本誌を読んでもらうことにして、大阪(というか大都市)の運河にダメ出しがあったあと、最初に考えたのは美々川。日帰りで北海道の川を降って帰ってくるって、ちょっと面白いなと思っていたのだけど、ちょっと前にフィールドガイドで紹介したばかりだなあと。あと、空港で降り立ったら、そこでファルトを組み立て、無人島でキャンプして帰ってくるということができそうな場所を見つけて、これは実に面白くなると確信したんだけど、本誌に書いたように「予算がない」の一言で却下。なんて言っても、3人+カメラマンで提示された予算は2万円だという。なんじゃそりゃ。
というわけで、その多摩川だけど、小作堰から下流はとにかく情報がない。そして前回から今や社長となってしまった人を連れていくので、とにかく安全に、遅滞なく進行できるようしなければならないと(もちろんアウトドアだから不測の事態もあるわけだけど)、どのようなパターンでも上陸、回避できるか何度も何度も下見したのです。ところが、である、東京の川って下見してもすぐ工事とか入って変わっちゃうんだよね。実際、下見した時は問題なく出艇できそうな場所が、工事で立ち入り禁止になったりして。都会の川を下る方が難しいかもね。
で、結果は僕が右肩を脱臼して本企画は中断となるんだけど、逆に調べれば調べるほど面白くなったのは確かなので、また機会を見つけて残りを降ってみたいとは思っている。
一応備忘録で(ここまでの流れは本誌参照)。
古里診療所では脱臼の治療は不可能。コロナを警戒するあまりに中に入るのを拒否され、外でさんざ待たされた上で、ひとめ僕の方を見るなり、ここじゃ治療できないから、すぐに青梅の整形外科に行ってくれとのこと。ちなみにその一言だけで治療費を請求されましたww
その青梅整形外科内科では、午前の診療終了の10分前に滑り込み。見事に脱臼診断がされて、医者の診断後に理学診療師の多分ボス的立場の人に施術を受けるんだけど、「すみません、今後の研修用に肩を入れる様子を、撮影させていただいてよろしいでしょうか」と言われる。
なんでも脱臼治療は休日救急で入ってくることが多く、ゆっくり撮影できることは少ないそうで。まあ少しでも役に立てばと承諾して、治療と撮影開始。しかし拍子抜けするほど簡単に、短時間で入った。ただ、よく気合いで入れているようなイメージがあるけど、上腕を捻って、色々な角度に曲げつつ入れたようで、かなり技術がいるように感じたよ。そのあとレントゲンを撮って確認して終了。ただ、肩の関節を包む袋が伸びてしまっているのは事実なので、再検査を依頼された(付き合っていただいた宮崎カメラマン、ありがとうございました)。
でも家の近くのそれなりの病院に行ってはみたものの、別にレントゲンもMRIも撮り直すわけでもなく、時とリハビリで治すしかないって言われけどね。
あと、その後に植村社長にも急用の連絡が入って帰宅せざるを得なくなったので、僕が怪我をしたおかげで役に立ったこともあったと書いておこう。
ああ、今回もここまでかなww