ソロ+αの愉しみ「シーカヤック+旅」

今回の企画のキーワードは、「ソロ」となりました。

 春号でガイディングツアーの企画の後、(コロナとは関係なく)「ソロで旅に出よう」というような企画を考えていたのですが、まさかのコロナ禍。ガイドツアーのように人数の多いところでの取材も厳しいこともあって、この「ソロ」というコンセプトは決定されたのでした。その後、編集部と会議を進めていき、カヌー・カヤックと「何か」をソロでやっている人をフューチャーしていくということになったのですが、特に最初の「旅」について、最初は旅カヤックとしての代表選手であるシーカヤックと、昔の野田知佑さんのように、ファルトボートなどを使って一人で完結した旅に出ている人の二本立てでフューチャーしようと思っていたのですが、これがファルトボートの方は、僕の知っている範囲ではあるけれど、どうも絶滅危惧種のようでなかなか見つからず、ファルトについては候補も見つかったということで、僕の方はシーカヤックの方を担当することになったのでした。

というわけで、「Surface」のマーシーこと武田さんに出演依頼。

一昨年だったかな、ちらと話した時に「今は体験カヤックの要望が多くてそれがメインだけど、また旅をテーマにしたツアーをやりたいんですよね」と聞いていたので、お願いすることにしたのでした。もちろん体験ツアーが悪いというわけではないのだけど、「きちんと旅をテーマにしたツアーガイド」って随分少なくなってしまったんで、自分としては応援されてもらいたいのです。そして彼はカヌーワールドには久々の登場であります。

しかし、ここでも長梅雨でのスケジュール調整に四苦八苦。夏に入ってしまうと流石に予約も入ってくるだろうし、こちらとしても春の惨状のリカバリーが掛かっているところを邪魔したくないわけで、結果的にピンポイント、7月のとある1日だけに掛けていたのですが、見事に晴れてくれて、というかラストのキャンプシーンの撮影中に雨が降り出してくるという、これもまた仕切りの良さ?でギリギリセーフの撮影でございました。

どんな写真が撮れているかは、本誌をご覧くださいませ。やはり南伊豆の風景っていいですよね。


ソロの扉はこちらの写真になるかと思ったけど、磯場の写真が見開きになったので、

この写真は盥岬の上から撮ったのだけど、途中で動物の唸り声を聞きました。多分イノシシ。結構怖かったっす。しかしここにくるたびに思うのだけど、なんであの沈船を撤去してしまったか、残念でならないなあ。