ありし日の愛機、T3ヴァナゴンウェストファリア

まったく「カヌーライフ」誌の締め切りと「刑政」誌の締め切りが迫っているのに、こちらを書き始めたら止まらなくなってしまった(苦笑)。おまけに天気がいいからやりたいこともあるのに~。

車は数々の技術の結晶である。修理も誰か一人がすべて請け負うということは無く、それぞれのスペシャリストのところで直される。
エンジンにおいても同様で、僕のエンジンも内燃機屋さんというスペシャリストの仕事が必要となった。ところが見立てでは、接着剤で固められた部分を削ったところを復元しなければならず、たとえそれによってスタッドボルトを組むことが出来ても元の強度を保つことは難しいだろうということだった。内燃機屋さんでの復元検討は続けてもらうことにして、ドナーとなるエンジン探しを始める。

しかしこの形式の車の流通量はとても少ない。日本国内でそう簡単に見つかるとは思えなかった。
岡田メカから予備のエンジンを持っている人の情報をいただいた。いつもお世話になっている方ということもあり、さっそく連絡をとってみた。しかし値段が厳しかった。もちろん妥当な価格であり、正規で取り寄せるより全然安いのは確かなのだ。

ネットオークションや部品取りヴァナゴンなどを探して回った。しかしもともと個体が少ない車、そう簡単に見つかるわけもない。たまたまヴァナゴンの4WDモデル、シンクロ出品されていたが、落札日直前で値段が跳ね上がり、とても手が出せる状況ではなくなってしまった。中古部品を扱う店にもいくつか照会してみたが在庫はナシ。あってもそれなりの値段になりそうな感じだ。

しばらく木枯らしに吹かれながらふらついているような気持ちの日々が続いた。ルルル~
ほんとうにこれは長期戦になるのか、もしかして手放すことも考えなくちゃいけないのかと覚悟したその時・・・。