ついに載ってしまった、ローダーに。

うーむ、ショック。

このblogを見ていれば十分すぎるほどにわかっていただけると思いますが、ここまで故障、不具合が頻発していながら、実はローダーで運搬されたことは今まで1度もなかったのです。途中不調になろうとも、必ず家に辿り付いていた忠義者だったのです。それは奇跡と言ってもいいかも知れません(苦笑)。しかしついに、ついに載ってしまいました。家から18kmの地点で。

以前から左後輪から異音が出ていたのだが、それはCVジョイントとベアリングの交換によって大分収まってはいた。

しかしここのところ続いていた伊豆半島の取材で、どうもその異音が復活してきてしまったようだったのだ。

しかもその異音がしだすと、ブレーキペダルのアタリがかなり手前に来る。これはエアを噛んだかな、と思いつつ、6月末にまたファントムに行く算段はとっていたので、そのときまでなんとか持たせようと思っていた。

そして取材もいよいよ大詰め、この週末で必要な素材はすべて揃えないと間に合わない!という状況で、夜中の0時、家を出た。

途中、ごく普通にブレーキは効いていた。しかしなんとなくペダルを踏む感覚に違和感を覚えていた。深夜の2車線の道路は空いている。トラックを追い越そうとしたとき、突然、ギー!という音が聞こえて来た。

え?トラック?

トラックから聞こえて来たように思えた音だった。なおもしばらく走ると、なんか車の中が焦げ臭い。おかしいな、何か周囲に燃やしているものがあるのかな?

ふと左側のバックミラーを見た。

「!!」

白い煙が左後輪を取り巻いている。後ろの車のヘッドライトに照らされて、ほとんどE.Tか、ブレードランナーかという視覚効果。

幸い、ほぼ1車線分の路肩があったのですぐに止めた。手を近づけてみるとかなり熱を持っているようだ(ここでなぜか「ある機関助士」という記録映画を思い出した。SLの車軸は熱を持つので、機関助士が駅で停車するごとに手で温度をみていたのだ。今の復活SLは機械で温度を測っている)。

まいったな。

しばしボウゼン。喫煙者ならタバコの一本でも吸いたいところだ。

しばらく置いてから、ちょっと動かそうと前進させると、ギギーッというすさまじい音がした。しかもペダルのレスポンスが踏むたびに違う。これはダメだ。

仕方ない、レッカーサービスを呼ぶことにする。

テレホンセンターにはすぐつながったのだが、必要以上と思える情報をいろいろと聞かれた(僕はJAFではない別の緊急サービスに入っている)。とにかくレッカーじゃ引っ張れないので、上に載せるローダーをお願いした。

待つ間、一緒に漕ぐ予定だった人に行けなくなった旨と、岡田メカにメールを打っておく。

背の高いローダーに積まれ、さらにカヤックを載せているので、ちょっと大回りだけれども大通りを選んで家のそばまで来てもらう。

本当は駐車場にそのまま入れて欲しかったのだが、とてもローダーなど入れるところではないので、大通りで降ろすしかなかった。そろそろと走らせてみるととりあえずブレーキは効く。

しかしこのサービス、最初の10kmしか無料ではなく、その後は1kmあたり600円も取られる。十分知っている道だったのだが、8km分有料となった。いや、8kmで済んだと思うべきだろうか。

帰宅は結局朝3:00。いったい今日はなんだったんだろう。

そしてそういうときに限って天気は非常にヨロシイのだ。まったく。