さて、それでは前回からの続きである。
店に行っても誰もいなかったので、とりあえず不良品のフレームに手紙をガムテープでつけて入り口に置き、店を後にした。
翌日電話が入ったので、残りのフレームを外に全部出しておいてもらうようお願いして電話を切った。

4回目。3本のフレームが外に置かれていたので問題のボッチを携えて、フレームの穴にちゃんと入るか確認をする。すると双方の穴にちゃんと入ったのはその中のたった1本であった。原因が製造過程か保管過程にあるのかはわからないが、品質管理はどうなっているのだろう?素朴な疑問。

フレームを差し込むボッチ。これに問題のフレームは入らなかったのである。

翌日、店からネジを持っていっていなかった旨の連絡をもらったが、とりあえずありもので済ますことにした。

さて、結局ワッシャーが足りないままだが、気を取り直して取り付け作業に入った。

フレームの幅が中途半端なことは前に書いたが、フレームにかぶせるネット部分の幅も中途半端であることがわかった。こちらはフレームの幅よりも長いのである。どうもフレームの採寸をミスったように思えてならない。

説明書に従い、ネットの下にある袋状の部分に板状のフレームを通す。この穴を通じて天板に固定するのだが、なんとネット側にネジを通す穴がついていないのである。そしてこのフレームもアバウトで、どこに固定すればいいかわからないうえに、フレームの位置に穴を開けようとしても袋状の部分の布は厚く、フレームの穴の位置がはっきりわからない。

うーん、このアバウトさはいったいなんだ?

どうにも嫌な予感がしたので、取り付けと取り外しのシュミレーションをやってみることにした。

ネットをつけた状態でフレームを立て、ネットの下の部分のネジがはいるところを仮止めして、外そうとしたところが・・・。

ここで致命的な設計ミスが発覚した。

ポップアップルーフを下げるためには、このネットをフレームごと外してクッションの下に収納しなくてはならないのだが、ネットの下部をネジで固定してしまうと、フレームを外そうとしてもネットが突っ張ってしまい、フレームを外すことができなくなってしまうのである。

なんじゃこりゃ?これが天下のウェストファリアのする仕事か?!
(一応、取扱説明書の通りにやったつもりですが、もしこのネットを問題なく取り付けられた方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください)

フレームだけであれば収納はできるが、転落防止の用はあまりなさない。つまり収納のためにはネットの下部を取り外せるようにしなくてはならないのだ。

あまりのショックにしばし思考停止。

うーむ、どうすべきか。
ふとクッションを止めるスナップボタンが目についた。

そうだ。このスナップボタンを利用してはどうだろう。スナップなら収納時には取り外しができるし、多少の負荷なら耐えることができるだろう。

しかし当然ながら?特殊なスナップのようで、手芸店でもなかなかこれというものは見つからなかった。どういう規格なのかわからないのである。

別の用事で横浜にあるKAZIシープラザに行ったとき、船舶用のオーニングなどを止めるスナップが目に入った。もしや?!
いくつか購入し(それにしても船舶用品と言うのは高価だ)て試してみると、バッチンという音と共にばっちりとはまった。やったー!

家に帰ってネットの下に、クッションを止めるスナップの位置に現物あわせで場所決めをしてスナップを取り付けた。ただ専用工具をもっていなかったのでかなり苦労したが。

このように散々な苦労をして取り付けた転落防止用のネットだが、未だ実使用されたことはないのであった…。