今年のGWは実に10年ぶりにシーカヤッキングとは縁のない旅をすることになった。
4月30日未明、東京を発ち北上。わずか2時間で国道294号線沿いにある「道の駅にのみや」に到着。仮眠を取る。車の方は異常なし。

翌日は真岡鉄道の撮影を行い、家族サービスで「ツインリンク茂木」へ。その後久々にキャンプ場でキャンプをする。キャンプステーション那珂川というところで、那珂川のカヌーツーリングのベースとなっているらしい。国道からすぐではあるのだが、アプローチは狭くくねった道でやや厄介であった。

自分のカヤッキングスタイルとして、今はシーカヤッキングが主体とはなっているが、きっかけはリバーツーリングである。ちょっと懐かしい感じがした。車一台、大人2人、幼児一人で3,500円なりで受け付けを済ませてサイトに移動する。サイトは中央の通路をあけておけば基本的に自由だそうだ。みなきちんと通路の左右に車を並べているのは感心した。やはりカヌー・カヤック目的のキャンパーが多いようである。しかしブームを去ったあとも続けている皆さんの装備はなかなか凄い。なんつうか外壁だけソフトウォールで、中は家そのもののところが多いのだ。まあいいけどね。僕らは車そのものが家といえば家なので、外に出す装備は焚き火台くらいである。実にシンプル。キャンパーとしての役割を果たしている。

さて翌日は会津若松まで出なくてはならない。早々に支度をしてキャンプ場を後にした。国道294号線をひたすら北上する。なかなかよい感じの地方国道である。この車は高速をぶっとばすわけでもなく、空いた地方国道を60km前後でガラガラと走っていくのが性にあっていると思う。

さて途中の磐越道で案の定、渋滞にとっつかまる。いつも思うのは燃料計の針がまん中から下になったときの、その後の燃料の減りの早さである。とくに高速道、もしくは渋滞中は健著で今回も肝を冷やした。しかもこの針、なんどかアップダウンを繰り返すと、またセンターくらいまで戻してることがあるのでさらにやっかいだ。リザーブタンクがあるとの話しだが、どのような仕組みになっているのであろうか?今度メカさんに聞いてみよう。

その日は会津坂下より只見線の方向に若干南にある「柳津森林公園」のキャンプ場。公営のキャンプ場よろしく、18:00ではもう管理人はいない。朝8:30に来るので、そのときに金を払えとある。まあいいか。空いているところに車を入れた。オートキャンプサイトは車一台、テントを張るための板張のデッキ、木製のテーブルとイスがあって、過去旅をしたNZのオートキャンプ場に似てなくもない。隣のサイトと段差がついているので、窮屈感はないが、夜静かになると上から声が降ってくるのにはまいった。

この日も車に異常はなし。なかなかよく走ってくれる。ビルシュタインへの換装もなかなかいい感じだ。余計なゆれがなくなったのか、不思議なことに走り出してしばらくしてから襲われていた妙な眠気がなくなった。エンジンのフケとは違うが、これも重要なメンテナンス項目であろう。

その翌日は若干ゆっくりして、ばんえつ物語号の撮影を済ませた後、乗車したいという息子のリクエストに応じるために会津若松駅に向かった。途中、一の戸橋梁の撮影地でブルーのT3Westyと出会う。向こうもこちらをじっと見ていたが、知らない方であった。

さて、今度は会津から群馬県の渋川付近まで抜けなくてはならない。エンジンオイルBPクラシックがなくなったので、会津若松駅そばのスーパーオートバックスで購入。しかしこのオイルもずいぶん見かけるようになった。ありがたいことだが、それだけ世には旧車乗りがいるということだろう。他は相変わらず柔らかいオイルしかないので、多少高くても選択の余地がない。なぜ他社は進出してこないのだろう。

引き続き国道を田島方面に南下する。ここはいつも渋滞しているので仕方ないのだ。そしてある信号機で止まったとき、対抗はなんと白いJoker。当然だが目が合う。信号が変わって走り出すと同じに僕は手を挙げた。向こうも手を挙げる。かみさんによると、向こうの同乗者が「知り合い?」というような疑問を運転者に投げかけたと言う。別に知り合いではなくても、この類稀なる実験的エンジン、ワッサーボクサーエンジンを積む車のオーナーの共感は深いところにあるのである。一日にT3を2台も見るというのは珍しい。

その後国道400号に入り、塩原グリーンビレッジで温泉に入るが、これがまたもう2度と来るかの温泉であった。まあ300円くらいなら許せるが、あれで大人700円4才児400円、さらにロッカー100円とりっぱなし、はないだろう。
そして赤城山のふもとまで行きたかったが、なんとすでにGW帰りの渋滞がはじまっており、東北自動車道に乗ったところでギブアップ。佐野SAで仮眠をなった。

翌日は予定通り渋川でD51の撮影を済ませ、午後一時ごろ帰還。途中、「ストレート」という工具屋でWAKOのクーラント強化剤を購入する。次ぎの車検(H17.2)でクーラントの交換はする予定ではあるが、夏の運転にやはり不安がある。10Lに一本というが、T3は何L入るのだろう。確認しなくては。
今回はノントラブルにて帰還することができた。感謝。

総走行距離607マイル。=971kmでわずかに1000kmに満たなかった。うーむ、あれだけ走っても1000kmにならないのか。
燃費は渋滞に入ると極端に悪くなるものの、7.8km~9km/Lをキープ。だいぶこなれてきた感じがする。しかしこの何処でも寝られると言うのはなんともありがたい。が、かみさんは少々キツかったようである。