関東を直撃するかと思われた台風もコースが若干東にそれたようで、外は雨の音も風の気配も無く、半分開けた窓からはねっとりと湿気を帯びた南の空気が入りこんできている。恐れていた停滞もしなかったので沖縄遠征はとりあえず決行。渡名喜という小さな島へ向かって明日出発する。

しかしこの時期に台風がこのコースを取るのは太平洋高気圧が弱いためという。このまま不完全燃焼の夏となるのか。もっともヴァナゴン、カラベルにとってはありがたい。特にウェストファリアキャンパーは、高温多湿での使用を想定しているとは言いがたいのだ。後日書く予定ではあるが、エアコンも直したとはいえ、どうも完調になるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

さて、GWの第2次修理から帰ってきてからは、バージョンアップに努める日々となっている。

フロントドアパネルのスピーカーは交換したものの(2005年2月17日の記事)、効果はどうも今ひとつ。さらに音源にi-podを導入したことにより(2005年6月26日の記事)、やはりリアスピーカーの交換も行うことにした。

ヴァナゴン、カラベルの純正スピーカーの直径は10cmという今はほとんど見られない小さなものだ。そのためにフロントスピーカーにMac-Audioを入れたのだが、同じ10cmスピーカーのケンウッド「KFC-1059S」を発注した。Mac-Audioとの値差は10,000円ほど。うーん、最初からこちらを買えばよかったかなと思っては見たものの、知らなければ仕方がない。
相手は沖縄の業者さんで落札してからブツはすぐに送られてきた。また時間ができる週末を待って、取り付けにチャレンジする。

純正品のスピーカーは簡単に外すことができる。4本のビスを外せばいいだけだ。
これに、直径が同じだからこのスピーカーも入るはずだよな。
コネクターを差し替えて、ビルトイン!

「ん?なんか浮いているな」

ゴリゴリと押し付けてみるがキチンと入らない。
「うーむ、入らないじゃないか!」
そういえば同じスピーカーをとりつけたOさんも、リアは削らなければならなかったと言ってたっけ。何か規格が違うのかな。

いったんスピーカーを外したあと、箱に書いてあった取付け穴の切り取り図をダーマトで書いてみたら、削るどころかジグソーでしっかりカットしなければならないくらいの差ができていた。うーむ、これをそのまま削るのはいくらなんでもキビシイ。
残念だが、本日の作業はこれにて断念。

数日後、DIYショップに走り、ドリルに取り付ける円筒状のヤスリを買ってきた。

現物あわせでアタっているところだけを慎重に削っていく。削りかすはハンディの掃除機で吸っていく。
削ってははめ、削ってははめで、ようやく奥まではまった。コネクタをはめてみると、片方が若干ゆるい。ラジオペンチで締めて固定した。

よし、まあこれでいいだろう。と、ネジで固定しようと穴にあわせてみると、これがまた既存のネジ穴が2個しか使えないのである。仕方ないので残りをドリルであけて、3本のビスでとめることにした。
スピーカーの交換でも大騒ぎ。まったく素直ではない車である。

そしていよいよ視聴。
お気に入りのFusion、ポップスをかける。
バッチコン、バッチコンコン♪ 音の曇りがだいぶ無くなった。
そしてクラシックやシンフォニー系サウンドトラックをかけてみると、俄然違いがわかる男のcoffeeはなんとやら、バイオリンやフルートなどの高音部のヌケがぜんぜん違うのであった。

本当はコードも替えた方がいいんだろうけどね・・・。