土曜日、碓井峠の廃線トレッキングをしようと横川に向かった。関越道所沢インターから乗って、例の80kmで2時間ほど走行、インターから一般道に下りたがどうもアクセルの反応が悪い。アクセルを踏んでも全然回らないのだ。さらに踏むとバコバコ音が聞こえてくる。そしてついに止まる寸前まで行く。まいった!今度はなんだ!?

急いで側道に入り、エンジンルームを点検。エンジンは何事もなく回っている。駆動系かと思いミッションオイルを見るが問題ない。下回りにオイル類の垂れている跡もない。
かみさんにアクセルを踏んでもらうが、ちゃんと吹け上がるではないか。また例によってご老体ゆえの疲れかと思い、一回エンジンを切る。普通の車はアイドルでもエンジンを休めることになるのだろうが、この車の場合は完全にエンジンを切らなければだめなのである。

その間に店に電話するが、今日はつかまらなかった。このままJAFかなにかのお世話になるかなあ。止めたところがどこかの工場への側線であったので、おそるおそるテスト走行をしてみた。すると、それまでの不調はまったく再現されなかった。うーむ、またまた気まぐれだろうか?

そして翌日はいつもの店へ。そこで昨日の一件について話す。
するとそれは「エアフロメーター」が原因ではないかとのこと。この機器はその名の通り燃焼室へ空気を送り込む役割を果たすが、たまに効かなくなり、アクセルを踏んでもまったくフケない状況となるようだ。

ここはブラックボックスなので、抜本的な対策としては交換しかないようだが、5万円以上するとのことで、中には分解清掃する技術者もいるが、店としてはオススメできないようである。ここもやはり、とりあえず様子を見るしかないとのことで、頻発するようであればまた対策を考えましょうとのこと。ゴルフ1でこの現象が頻発したので、ヤナセ独自の対策*があるらしい。

エンジンオイル交換、オイルフィルター交換をして、ヘッドライトを支えるネジのプラスチック部分を交換。前回右側のプラスチック製の受けが壊れたので直したのだが、その最中、左側もボロボロと割れてしまった。たまたま部品を受けたばかりであったので、もうひとつ買って直すことになった。

そしてガス漏れのあったLPGタンク周りを点検すると、果たしてレギュレーターよりガス漏れであった。ところが、この部品は既に生産されてないという。このあとの品番のものがちょうど店にあったので持ってきてもらう。しかしとても長く、ブラス製のガス管を曲げてまで押し込むのは、かなりの勇気が要りそうだ。

「探し回ったんだけどねえ、ないんですよ」と店主。つまり純正のタンクを下ろして通常のガスボンベに乗せ替えるしかないのである。で、実際それをやった人がいるという。うーむ、部品がないのなら仕方がない。後輪も上げた状態だったので、一気に作業をしてしまい、タンクを下ろした。タンクそのものはサビも一部分しかなく、ガス抜きなども正常に機能するのだが。

そこに別のキャンピングカーの輸入業者が到着して言う。家庭用のLPGはカロリーが違うので、コンロの周りが結構熱くなるという。「けっこう使うの?2kgじゃあ足りないよ」と言う。ハイマーのオーナーはコンロだけでなく、レンジやオーブンにも多用するので、すぐなくなるそうだ。うちはせいぜいラーメン、スパゲティくらいなので、実はカセットコンロレベルで充分なのである。この日本ではどこでもカセットボンベは手に入るし、予備が数本あれば充分なのである。
とりあえずタンクは下ろしてそのまま持って帰ることにした。

そして帰る途中、渋滞にはまって十数分。アイドリングが突然乱れ始めた。しかも右折車線。アクセルを踏みつつ回転をキープし、青信号とともにアクセルを踏み込んだ。それでまた調子は戻ったようだが、まだまだ安心して運転することの出来ない車である。困ったものだ。

*ヤナセ独自の対策ではなく、品番がついた対策部品で購入しなければならないというんだけど、これはリコールにはならないのかな。