そして本州へと戻っていく我がT3Westfaria。いろいろな思い出をありがとう。
2006年5月8日の日記にタイヤ交換のことを書いたが、ホイールの締め付けトルクについては、もちろんメーカーが定めた「規定値」というものがあるが、それから大きく外れることがなければ、僕自身は付属の車載工具(もちろん正常なもの)でキチンと締められると同時に外すことができるトルクで十分だと思っている。
というのは、路上でパンクのためにタイヤ交換をする可能性もあるわけで、そのときにボルトなりナットなりが外れないとなると、これはえらいことになってしまう。逆に言えば、常に専用の工具を使うことができて限界をつきつめるレースカーでも無い限り、付属の車載工具を使って、普通の大人が出せないようなトルクを指定するなんてことはありえなーい、と思うのだ。(トルクが足りないということであれば、それなりの車載工具を載せているべきである)
今回のボルトなめ事件については、専用工具を購入することを勧めていただいたりもしたが、基本的には車載工具で対応したいなあと思うのである。僕の乗り方は限界を攻めるようなもんではないし、ただでさえメンテ系の道具が多いのに、なるべく余計な道具は積みたくないし、第一お金がないし・・・。
で、あの後所用でUさんのところに行ったのだが、僕が手で締めたボルトにトルクレンチをかませたところ、ほぼ12kgf/mになっていた。今後体力や体重の変動で変わるかもしれないけれど、まあいいところじゃないだろうか。車に乗り始めてから、交換直後はちょっと走って増し締めをするという教科書通りの方法をしてきて何の問題もおきていないから十分だと思うけど。
さて結局、四国では次第に音が大きくなるタペット音に悩まされながらも、走るに当たってはそれ以外の大きなトラブルは発生せず、たくさんの思い出と共に本州に戻ってきた。ただ、リアヒーターのスイッチを入れてしばらくすると甘い特殊な香りがする。うーむ、これは漏れはじめたかな。
タペットの調整や懸案であったサーモスタットの交換(2006年2月17日の日記)のために丸1日は必要とのことなので、かみさんと子供は京都駅から新幹線で先に帰ってもらうことにした。子供たちも新幹線に乗れるということで喜んでいるので、まあいいか(^^;
そのまま午後にはファントムガレージに滑り込んだ。するとまたまたFさんが迎えてくれた。「いやー、(その音で)すぐにわかったよ」。もうほとんどボロロロロという排気音よりも、タペットのカチャカチャ音の方が大きくなっているのだ。両端にトラックが止まろう物ならもう大変である。踊り狂うタペットだ(苦笑)。
まあなんとかここまでたどり着いたので、カンペキに直るだろうと思っていたら、「それがS馬さんは片側しか持っていなかったんですよ」と岡田メカ。エクスパンションチューブとリフターはSさんからお借りすることになったのだが、エクスパンションチューブは両バンク分8本あるのだが、肝心のリフターが片バンク分4本しかないというのだ。
「とりあえず音のひどい右側だけ交換して、左側は次回にしましょう」と岡田メカ。というわけで、修理前にしてまたまた宿題ができてしまった。その他、ネジがバカになっているサーモスタットハウジングとサーモスタットの交換も行う。
いつもなら車の横にいて修理を眺めていたり原稿を書いていたりするのだが、この日は大阪で高校時代に所属していたオーケストラクラブの後輩と会う約束があったので、預けることになった。
Fさんが最寄の駅まで送ってくれるという。
FさんはT-3Carratを所有しているが実にきれい。ATの滑りについて、ある添加剤を勧めてくれた。ちょっと高いが効果はあるという。
実際駅までに助手席で得た感じでは、かなり滑らかなシフトがされているように思った。うーん、まだ当面OHできそうもないので、添加剤を試してみるかなあ。