久々の更新となってしまいました。
なにせ8月は諸事情でほとんど動けなかったので、9、10月にカヤック関係の取材がドカッと入っているのでございます。

さて、この5月に山と溪谷社から「親子で楽しむSL旅行+撮影ガイド」というものを初著作として出すことができた。

日本全国で走っている復活SLの紹介だ。自分で言うのもなんだが、足掛け3年の労作である。実は企画段階での調査で「こんなに走っているのか!」という驚きも自分自身にあったので、撮影していて楽しかった面もある。そして事実読者から寄せられた声にも同じものが見られた。自分としてのこうした表現の世界での専門としてはシーカヤックなのであるが、昨今のレトロ人気から来ているのだろうか。僕から出したいくつかの企画のうち、このSLガイドが制作されることとなった。

実はこうした鉄道写真は、実は小学校から中学時代までの数年間撮っていたことがある。世に言う「ブルートレインブーム」というやつだ。そしてどの世界にも大御所という人がいたりするのだが、もちろん鉄道写真の世界にもそういう人がいる。

広田尚敬氏がその人。

その当時は、いつかこの人のように鉄道写真の本が出せたらいいなあ、と思ったこともあったのだが、それから25年、メインの被写体としては離れていた今、その夢を実現することができたのだ。

前置きが長くなってしまったが(本文じゃないのか?)、この方の乗っている車が、なんとフォルクスワーゲンT3Westyだったりするのだ。とあるワーゲンの専門誌でインタビューを受けていたのを見かけたのだが、なんでも、どこでもコーヒーが沸かせて寝ることができるのがいいとか。撮影行にはぴったりらしい。しかもほとんど故障しないとか。

僕はその他にも、この車にきっと機関車的なテイストをかぎつけているに違いないと思っている。このスタイル、なんとなくドイツの機関車っぽいし、フォルクスワーゲンのバッチをヘッドマークに見立てられないこともないから。事実、そうしたいと家族に言ったそうで、猛反対をくらって止めたともどこかで語っていた。
僕はもちろんそんな改造は致しませんが(笑)。