正月は三浦半島の往復、各実家の往復、そして水上への取材のための往復と、ちょい乗り(にしては乗っているが)が続いた日々であった。
多少アクセルの踏み具合に渋さが残るものの、エンジンの不整脈もだいぶ良くなった(まったく乱れないわけではないところが怖いが)。カーボン清掃を行ってくれた方によると、僕の車のものは非常に静かなエンジンだそうで、僕自身は国産車からの乗換えゆえ、こいつは困ったエンジンだと思うのだが、他の人にとってはうらやましいエンジンでもあるようだ。まったく個体差のありすぎるエンジンである(苦笑)。

さて、その年末にやってもらったカーボン洗浄だが、「ビルシュタイン・カーボンクリーン」というのが正式名称のようである。洗浄液をフューエルラインに通して主にインジェクターについたカーボンを取り除いてしまうのだ。なんでもT3のアイドルは非常に大食いだそうで、2800CCの車に匹敵するそうである。

効果は充分にあったといえるだろう。とりあえず、これで当面は大丈夫だと思いたい。
M氏いわく、このエンジンに関しては、オイル、冷却水、ATFの管理をしっかりやっておけば、そう簡単に壊れるものではないということだ。

今回のエンジン不調における整備ポイントは以下の通り。
・ プラグ交換
・ プラグコード交換(ウルトラ製に)
・ デストリビューターのチェック、清掃
・ ロータのチェック、清掃
・ エアインテーク(通称象の鼻)の交換
・ 燃料調整(混合気の濃度調整)
・ カーボンクリーン。

あと一点、ATFが少ないとの指摘があり、補充をしようと思っているのだが、T3はデキシロンⅡというATF。これが非常に手に入れにくい。いわゆる量販店には置いてなく、調べるとガソリンスタンドにもあるようなのだが、やはり置いていないようであった。

ローヤル油機という会社のHPにATFの対応表がある。

これを見ると、ほとんどの石油会社にデキシロンⅡ対応のATFは存在するようではある。
仕方ないので、出光興産のHPの質問コーナーから聞いて見ると、出光SSで広く販売されているゼプロATFも当該規格を満足するとのこと。またデキシロンⅡ規格のATF DXよりもゼプロATFの方が潤滑性、摩擦特性、耐熱性等あらゆる面で性能が優れており、性能の面からもゼプロATFをお勧め致します、との返事をもらった。

その後もデキシロンⅡ規格のATFを探してみたら、ERGというモータースポーツメーカーから出されているATFもよさそうなので、取扱店を訪ねるメールを出しておいた。回答は、ERG製のATFについては、1Lのボトルがあるということと、また代理店が自宅から近いこともあり、今回はとりあえずそちらを入れてみることとした。