2005年7月11日からPV、昔でいうところのアクセス数を取り始めたところ、4ヶ月でなんと5万ヒットを超えてしまいました。
読んで(見て?)くれている方も、カナダはブリティッシュ・コロンビア州から、隣の隣の駅の方まで幅広くいらっしゃるようです。一般的なblogであれば大したこともない数なんでしょうが、こんなマイナーな車、しかもコメント欄もトラックバックもなし、有力なプロバイダの下についているわけではない、有名な掲示板に紹介の記事を出したことはない(Y’S Cupのリンクでその有効性は実証されましたが・笑)、あくまでも個人的な日記に端を発しているので、見ようと思ったら「ワーゲンT3」とか「ヴァナゴン」とか意思を持って検索しなければ出てこないわけです。まったくもってビックリなのです。

最近、ウチから駅では2つしか離れていない場所にT3オーナーの方がいることがわかりました。しかもその前を何度か通っているにも関わらず気がつかなかったのです。

その方から「リコール情報を教えて欲しい」というご質問をいただきました。その方は新車から15年所有しているにも関わらず、なんとリコール情報を知らなかったと言うのです。販売店は知らせなかったのかなあ、と思ってどこで買ったかをお聞きすると、なるほど、さもありなんと思った次第。

そのリコールですが、フォルクスワーゲンT3Westfariaに関しては以下の2つが該当します。

国土交通省のリコール検索のページによると、リコール 外-0515-1のインジェクションの不良。内容としては、原動機の燃料噴射装置において、燃料噴射量を電気的に制御している燃料噴射制御弁の電気配線接続部の防水性が不十分なため、当該燃料制御弁に浸水し、燃料噴射制御ができなくなる場合があり、このままの状態で使用を続けると、円滑なエンジン回転が得られなくなり、最悪の場合、エンジンが停止し、再始動ができなくなるおそれがある。というもので、対策は、全車両、燃料噴射装置を対策品と交換するとともに、再使用できない燃料配管を新品と交換する。というものです。

もうひとつはリコール 外-0698-0で、症状としては車室内空気調整装置(エアコン)の圧力スイッチの配線の容量が不適切なため、エアコンの圧縮機の電磁クラッチが劣化して、圧力スイッチの配線に過電流が流れた場合、当該配線が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある、というおっかないもの。実際に1250万円の車が燃えました。

対策としては、全車両、圧力スイッチの配線にヒューズを追加する。また、電磁クラッチに流れる電流を計測し、8アンペア以上のものは電磁クラッチを良品と交換する。とありますが、vnmcではこれでは不十分とされています。(カラベルについてはもうひとつ、天井のエアーダクトの落下の恐れと言うものがあるようです)

で、調べ直していてふと目に留まったのが、リコール対象となっている車の数なのです。
1994年2月24日届出のインジェクション不良の際には、対象車数が844台だったのに対し、1998年8月27日届出のエアコンのリレー不良の際には945台となっているのですね。ちなみにこの車の製造は1991年式が最終。つまり生産が終了して3年後から7年後の4年間のあいだに登録数が100台も増えているのです。
これは生産終了後3年たってもまだ在庫があったのでしょうか。それともこの車の良さがジワジワと認められて、個人輸入が増えたのでしょうか。なんとなく後者のような感じがします。「イイモノ」が次第に認められていったということかな。