西伊豆での取材が夜の8:00に終わり、そのまま大阪はファントムガレージに向けて出発した東名高速静岡インターチェンジ付近でふとメーターに目をやると、距離計はなんと125006mileを指していた。

おお!!20万km到達ではないか!!!

20万÷1.6=12.5万、つまり12万5000マイルで20万km達成なのだ。途中、メーカーが壊れていた時期があるので、実際はもう少し走っているかも知れないけど。エンジンは積み替え、ブレーキもリフレッシュしたけど、ボディをはじめ、ほとんどの部品は88年(プロダクトイヤーは88年なのだ)からのままである。走行距離はこの車にとっては勲章であり歴史だと思っている。もちろん次は30万kmに向けて走っていくのだ。10万kmから20万kmまで、ほとんどこのブログと同じ6年で達した。1年2万km程度だから、まあ土日メインで乗っている割にはそこそこ距離は走っているかなぁ。でも今まで所有した車で、新車にせよ中古車にせよ、自分で10万km分乗っていたことはない。今までで一番長く、もっとも長い距離を乗った車になった。
ボク一人で達成できたわけでもなく、いろいろな人のアドヴァイスや好意があって乗り続けていられるのも確か。それをここや「おとこの隠れ家」などで魅力と苦労?を語ることによってお返しができればと思ってます。
先日もこのブログを見てヴァナゴンを買うという決意をしました、というメールをいただいたりしました(もちろんあこがれていたけど、手を出せませんでしたという方もいらっしゃいましたが)。
30万kmというと、187500mileですね。こうなると案外近いかな。


でもこうしてメイン駐車場(特にトラック群)とはちょっと離れたところに仮眠用駐車スペースがあるとほんっと助かりますね。

西伊豆での取材が終わったのは、夜の8:00。もちろんまだ晩飯は食っていない。しかしすぐにでも大阪に向かわないと、さらに月曜日中に東京に戻れない可能性が高くなってしまう。一緒に漕いだシーカヤッカーからの質問。「大阪じゃないと直せないんですか?」うーむ、シンプルかつ素直な疑問である。さて多くの人が期待している…かも知れない修理奮闘期に入ってきてしまったようだ。

東名に乗ることができたのは結局夜中の22:00。そして例によって途中仮眠(なんかここのところぐっすり寝られないんだよなー)を取ってファントムガレージに入ったのは朝の9:30であった。今回はちょっと早い。

昼飯の後に寄ったガレージにて見せてもらったショップ・カー。水色ベースのT-3トランスポーターにカッティングシートでお化粧しています。

サーキットのオフィシャルカーみたいっすね。昼飯後というわけでカメラを持たず、携帯カメラでゴメンナサイ。上の青い4灯はフラッシュライトです。うーむ、サーキットのサービスカーみたいだ。サイドには小さい窓が。そういえばクインシャーロットでもこんな感じのトランスポーターベースのキャンピングカーがいましたね。ミッションはトランスポーターなのに5速なのです。ハンドルの形状もちょっと違うみたい。ある販売店から購入したときはグリルなどのプラスチックパーツはことごとく白くペイントしてあったとか。T-2のように何かの店の看板代わりに使う予定だったのだろうか。
圧巻なのが荷室。とにかく広い!そして床が低い!まあ、後ろはエンジンルーム分高くなっているけど、ウェスティだってギャレーを降ろせばこれくらい広いんだよなあ。

というわけで、現在のファントム号。シャンパンゴールドのWestyだが、ボク的に気になったのはこれ、クローゼットのデッドスペースの活用法。ファーストエイドキットとショックコードを使ったモノいれというかモノはさみというか。ここにポケットがついたメッシュバックを作るプランはあるんだけどなかなか実行できず。


というわけで修理が開始された。タイムリミットは9時間だ!なぜならその日のうちに東京まで戻らなくてはならないからだ。翌日はこれがまた早い時間の出社なんだよなあ…。

「男の隠れ家ON  LINE」で連載している「旧車キャンピングカー、旅するT-3」が、ランキングで17位に上がっていた(2008年4月30日現在)。なんかスゴイ。見てくださっている方々、ありがとうございます。ここのところ続けて来た四国のお話は、確かに「T-3だからこそ」ということもあるけど、本質的には「親子で旅をすること」がテーマ。別にT-3でなくてもハイエースであってもキャラバンであってもいいことです。T-3だとまた違ったオプションがついてくるけど。ただ個人的にはT-3のような小さなキャンピングカーとAクラスやバスコンはまた違ってくるとは思いますけどね。

岡田メカとはまずはタイヤ談義。タイヤが細くなったといっても全然許容範囲だし、その分燃費も良くなるでしょう、という話しや、T-3に乗っている人はタイヤに(僕も含めて)無頓着な人が多い、ってな話しが出たわけです。
というわけでやっぱアジリス。まあ別に僕はミシュランからサポート受けているわけでもないし(笑)、要はアジリスじゃなくてもこのサイズでLIが100以上のタイヤが身近にあればいいだけなんだけどね。できればホワイトリボンで(笑)。多少乗り心地は硬くなった感じはあったけど、カーブでは逆にショックを新しくしたような腰の強さも出た。さらに帰って判明した驚愕の結果。
さてそれでは修理開始。

なんと中までさびていた「高いほうの」アンテナ。
今、海外通販を使っても日本で入手できるT-3のアンテナは(僕が知る限り)2種類しかない。どっちもサードパーティ。片方がすべてを収納しきれないので、もう片方を買ったらこれが簡単にサビた。そしてその錆は中まで進行していた。カルフォルニアの青空の下でしか使えないアンテナなのだろう。
結局、またもとに戻したけどどうにも折りそうなんだよなあ。


前々から滲みが気になっていたパワステホースを交換する。以前のエンジンルームの写真とちょっと比べてみてください。何か違いませんか?そう、金属部分の形状が異なっており、ホースが以前とは違う取り回しになっているのです。岡田メカによると最近のパーツは皆そうらしい。エクゾーストの熱から逃げるためじゃないか、ということだが。
今回交換するホース類も多い。以前のオーバーホールで、当時はそのままに残されたものがあるのだ。案の定結構ヤバイ状態なものもあった。

そしてこれが今回のクーラント漏れの直接的な犯人。

エキスパンションタンクにねじ込んである水量センサー。ネジ部分が割れており、そこからクーラントが染み出して、というか最後はほとんど漏れていたのである。ゴムパッキンと同時に交換する。岡田メカによると車によって2種類あるそうなので、交換するときには注意してね。

そういえば、水漏れしているとアップされたらすぐにメールいただきましたー。ご心配ありがとうございました。今回の原因はこんなところにあったわけです。皆様もお気をつけください。

リアゲートのダンパーのヘタリはT-3定番の修理。しかし実はボクの愛機は今回が初交換。しかしサイクルキャリアも空荷であれば若干下がるだけ。岡田メカも感心していた。

ダンパーには硬軟2種類があるそう。「え?そうなの?」幸い、硬い方だというので一安心。

リアゲートは相当な重量になるので、交換の際は注意してください。

そしてATF交換。前回の交換から1年ちょっとなので時期的にはいいころ。でもまあ、ミッションそのものの問題もあるんだよなあ。20万kmっつうたら、普通はオーバーホールでしょうね。今もミッションのオーバーホールをしっかりと、しかもリーズナブルにやってくれるところを探してはいるのですが。

ついでっつうことでエアコンのガスチェックやオイル交換も行う。エアコンは1缶入ったので、やはり若干ながら漏れているのかもしれない。そして2008年4月5日の日記で書いたウォーターポンプについていた汚れは意外なところから漏れているものだったのだが、それについてはまた後日。

おまけ。岡田メカのWestyにもウッドハンドルがついているのですが、フラット4のものでした。特殊なボスが必要なそうで。やっぱウッドでも細身にしたいんだよなあ。
そして修理終了はなんと夕方17:30!!
おー!その日に東京まで帰れる時間に終わった!!・・・帰り際にちょっとした事故があったんだけど。Fiammaのサイクルキャリアを背負っている人は、はみ出し部分に要注意!岡田メカから「新名神は使ってみた?」と言われる。四日市から栗東までつながったらしい。行きは普通の名神を使ってきたのだが、まったく気がつかなかった。だいたいナビのマップにもまだ反映されていないし(今日、ようやくアップデートのメールが来ていたな)。というわけで、帰りは新名神、伊勢自動車道、湾岸、東名というコースで帰ることにした。新名神は実に走りやすかったけど、山のぶち抜き方とか橋の架け方とかハンパじゃない。よくこんなところに作ったな(本当に必要なのかよ)、と思えなくも無い。途中、覆面パトカーにやられている車を2台ほど見かけたので、スピードの出る車で走るときには注意してね。そして高速から降りて給油した際に燃費を計算したら、なんと8.8km/L。Dr.にはもっと行くはずだと言われそうだけど、我がWestyにしてみたら新記録である。