三重県のとある道の駅で

ここのところウィークデイのハードワークのせいか、週末の動き出しがどうも遅めになってしまう。うーむ、年だろうか。
もちろん取材や原稿も切羽詰ってくると早くから動くのだが、可及的速やかに動く必要もない日は何をしているかというと、これまた家の修理をしているのである。我が家は築30年になりかけている、いわゆる古屋。古民家であればまだかわいげがあるのだが、高度経済成長期に大量に建てられた、いわゆる規格品的住宅である。
我がヴァナゴンと同じで、先の居住者たちが貸家をいいことにな~んにも整備してこなかったので、これまた今になってボロボロとあちらこちら壊れ始めた。この家の修理だけでも「格闘記」が十分出来てしまうほどなのだ(苦笑)。

家の周りにはまだ緑がそこそこあり、多くの鳥たちを見ることができるのだが、この春先に、なぜか家の雨戸の戸袋に巣を作られてしまった。まあ巣立ちまでは見守ってやるべ、と思っていたのだが、一度家の修理のために来た業者さんが、家に良くないから取り除いたほうがいいという。確かに糞は塗装を壊す原因になる。が、結局忙しさもあってそのままにしてしまった。昨日あたりから鳴き声もガサガサする音もなくなったので、どうも巣立ったようだ。

まずはとにかくも雨戸を外さなければならない。しかし、あれ?外せないのだ。鳥の巣のせいかと思ったらこれが構造的な問題で、サッシ→雨戸と取り付けた後、その上からかぶせるように戸袋を固定している。つまり戸袋を分解しないことには、雨戸も取り除けないことがわかったのだ。内部構造はあきれるほど単純かついい加減なくせに(壁を壊して部屋をつなげたときに判明)、目に見えるところはメンテのことは眼中無しに凝った構造になっている(戸袋全体が木製で、ルーバーがついているのである)。いわゆる「ミテクレ」の見本みたいなものだ。
戸袋を取ることは高所作業車か足場を組まない限り無理なので、アタマに来て力任せに雨戸を取ってしまったのだが、取ってみて驚いた。いったいどこから持ってきたのだ、この材料は?!というくらいにぎっしりと枯れ枝、ハッパ、泥、そして羽毛でいっぱいだったのだ。
「うわ~」
巣立ちのあとの掃除よりも、その裏側には抵抗力のない小さい子供がいる家の状況を考えると、昨今の伝染病の例もあってちょっとヤバイかなとも思った。鳥には悪いが、苦労して、ホントに苦労して巣を取り除いた後、戸袋との隙間には板をはって穴を塞いだ。巣の材料は20Lのゴミ袋がいっぱいになるほどにたまっていた。そして手は傷だらけであった。
「とりぱん」さんのようには、どうにもいかなさそうである。

その他、いくつかの修理のおかげで、DIYショップまで自転車で数回往復。
ついでにヴァナゴン用の予備プラグを買いに、とある自動車部品量販店に行ったのだが、プラグはごく一部の品番、しかもイリジウムなどの高級品しか置いていない。まったく「どこがスーパーじゃい!」という品揃えに怒りながら帰宅。

ちょっと理由(ワケ)あって今は愛機にはできるだけ乗りたくないのだが、某ショップに行かなくてはならない事情と実家に行く約束があったので、日が傾いて若干涼しくなったころに、ようやくT3の出動と相成った。
途中でオーバーヒートして止まっている車を何台か目撃。いきなり暑くなったからなあ。どうも嫌な予感がする。とりあえず水温計の針はセンターをさし、オーバーヒートの兆候はない。

だがしかし、実家から帰ろうとしたときに事件は起きた。
セルは回れども、エンジンがかからなくなってしまったのだ!

「なぜだ?!」

まさかこんなチョイ乗りでこんなことが起きてしまうとはいったい誰が考えよう。ほんと、ネタ作りのために走っているんじゃないの?って思われても仕方がくらいいろいろと発生しますが、決して違います(キッパリ)。
この話はまたいずれ。

帰ってから、流石に疲れ果ててしまった。ああ、もう月曜なの??って月曜も終わりじゃん。
今日は作曲家の久石譲氏の講演(というかCM楽曲の裏話?)を聞いたので、こんなタイトルになったのでした。