新しいO2センサーと旧いもの。

というところで、このセオリー通りの作業に入るのだが、早速「普通じゃないのよ、この車は」と我がT3は拒絶反応を示した。
「この車おかしいよ?」とDr。
いや、今日にはじまったことではないんですが…(苦笑)。
テスターは、どうも通常とは違う針の触れ方をしているらしい。岡田メカと2人がかりで、あーでもないこーでもないと試しているが、一向によくならないようだ。

また、ステアリングを切ると正常であればパワステポンプを動かすためにエンジンの回転もあがるのだが、全く変わらない。
「(パワステポンプの)センサーも死んでるね」とDrの容赦ない診断が下される。
岡田メカのところにも今は部品がないというので発注をお願いした。このセンサーが無くてもエンジンが止まることはないというので、とりあえず外しておくことにする。

結局、調整は深夜に及んだ。しかし普通のヴァナゴンになることさえも、まだまだ長い道のりのようだ。今日も長くつきあってくれたT3マイスターのお二方には、もう感謝の言葉もないのです。

そして運び屋ジョーの返し便は、大阪からリアゲートのガラスの運搬だ。東京に戻る前に常神半島での取材のためにベッド機能を使用するので、梱包と車内への固定は慎重かつ厳重に行った。
もちろん、無事に相模原で待っているOさんのもとに届けられました。

ラボをあとにして琵琶湖方面に向かう高速に乗り、アクセルを踏み込んだときの加速は、OH直後のT3からはさらにさらに別物となっていたのであった。これで調整が完璧になったらと思うとワクワクしつつも、この元気になったエンジン本体に、ご老体のままの補機がついてくるか心配であったが、この心配が次々的中していくことになるのである。