なぜか、昔勤務していた会社のライバル社の営業本部長さんだった方と懇意にさせていただいている。今は某自動車メーカー系レンタカーの常務さんなのだが、やはり無類の車好きで、トライアンフTR-3という実に趣味的な車を所有している。

まあT3も趣味車(ベースは実用車のはずなんだけど)なので、話もいろいろと合うところがあるわけなのだが、あまりに故障が多いという話をしていたところ、同社の整備担当役員をご紹介いただけるとのお話をいただいた。

そこで約束のこの日の午後、成城にあるお宅に伺う。しかし狭い道だ。おまけに渋滞。どうやら途中に今流行の日帰り温泉施設なんてできたからのようだ。狭い道に渋滞というのは、T3にとってまったく酷な場所。これで炎天下であったらどうなることか。

約30分遅れでようやく到着、すぐに診断のために試乗してみようという話になった。
その方は役員と言えど現場から上がってきた方で、しかも車に関してはすさまじく詳しい。老後に自分でレストアするための車を何台も溜め込んでいるそうだ(笑)。
狭い道ながらもきびきびと走る。僕の運転と違ってもたつき感がない。うーむ、同じ車なのか?

さて、その診断結果だが。
エンジンはとてもいい音がしているということ。アイドリングの乱れも無いので、エンジン自体にトラブルがあるようには見受けられない。トラブるとしたらコイルやロータなどの補機類だろうということ。

エンジンを見てもらったが、エアフロメータに加工のあとがある(すぐに発見された、うーむ)。ここはトラブルが多いところだ。
ミッションの具合も良好。ATFが減ってくると、NからDに入れたときにタイムラグができてくるそうである。(2~3秒掛かるようならかなりATFが減っていると見ていい)
ブレーキも独特ではあるが、問題があるというわけではない。この車独特なものではないか?ということ。

結果は基本的には問題なしということでした(現状ではね)。

よかったよかった。
エンジン換装は補機類も含めてすべてを交換するつもりでなければ、難しいだろうということ。その人は換装はやめるべきという見解であった。エンジンがほんとうにどうしようもなくなるまでは、直しながら行くしかないということですな。