こんな外部シャワーもあります。真夏ならすぐに温水、いや熱水になってしまいます。

ヘラクレスオオカブトムシ、コーカサスオオカブトムシ、アトラスオオカブトムシ…、彼らははるか遠い世界のあこがれの甲虫たちであった。ところが、これはもはや過去のものらしい。「お父さん、子供のころ、ヘラクレスオオカブト採った?」と幼稚園年長組の息子はこともなげに聞いてくるのである。いちいちどこに住んでいると説明するのだが、やはりピンとこないらしい。また、実際買うこともできるようになったらしいが、僕はこの昆虫を「買う」という行為がどうしても理解できない。

というわけで、またまた夏前の話しに逆戻りである。
夏を迎えるにあたって、外側にシャワーを取り付けたいと思っていた。
シーカヤックを海から上げたときの潮を落とすために水タンクを積んでいたのだが、もともとWestyにはシンク用に清水(せいすい)タンクが装備されている。このタンクを使わないで水タンクを別に積むのもバカバカしい話しである。実はWestyの室内は広いけど狭い。矛盾するようだが、後席をすぐにベッドに変形できるスペースを確保しつつ、大きい荷物を多く積むにはそれなりの工夫が必要なのである。

また、毎年恒例となった幼稚園&ご近所つながりの夏の親子キャンプでは、前々の前くらいからやりたいと思っていることがあったし、今年こそ海水浴に行きたい、ということを考えると、なんとしても外部シャワーにしたかった。

下はKさんが考案したタンクにシンク用とは別にポンプを入れて、タンクへの水供給ハッチを利用して外部のシャワーに接続する方式。

これが横にあるハッチを活用した外部シャワー方式。さすが本職のキャンピングカー屋さんだけあって、完璧な仕上がり。

しかし電気関係に弱い僕は、複雑な改造は自信ないので(笑)、単純に清水タンクのドレンから引っ張れないかということから検討に入った。それにドレンから取水するようにすれば、上抜きとは違って最後の一滴まで使い切ることができる。
シャワーの電源はシガー電源を使おうという算段である。

Westyの清水ドレンは、左の床下に飛び出ている。まずはキャップを取ってマジマジと見る。どうもネジ径は特殊なようである。
計画としては、ここをコックのついたものにし、その先に汎用品のホースをつけられるようにして、その先にはサブ・タンクをつけて、その中にシャワーモーターを入れるということを考えた。コックの部分を含めて、ここを汎用品のものにすれば、必要に応じてホースの長さを替えることが出来、シーカヤックの潮抜きも楽になるだろうなあ、という思惑があった。

一般的に買うことができる水道用品と言えば、塩ビ管とガーデニング用の水周り系だろう。
その日から頭の中の設計図をもとに、DIYショップを周る日が続いた。

というわけで、コック付きのホース接続部を見つけてきました。

これを接続できればそれでOKなのだが、ここでひとつ大きな問題があった。
ドレン口のほぼ真下にベバスト・ヒーターの排気パイプがあり、直線状のドレンコック付きパイプをそのままつけると、これに当たってしまうのである。
つまりドレン口からすぐに角度をつけて外に出し、排気パイプから逃げなくてはならない。

DIYショップにあるものは、(当たり前だけど)どれも似たようなものばかり。ドレンキャップのネジ系と同じ系のエルボがあればベストなのだが、そんなものはなかった。仕方ないので通常の20mm径の塩ビ用エルボを流用。ドレンキャップに大穴を開け、やはり20mm径のオスネジを探してきて、間にこれまた探していたゴムパッキンを入れ、ドレンキャップを挟み込むようにエルボとそのオスネジとを締めこんでL字型のコックつきドレンをつくった。

試行錯誤の上、ようやく取り付けることができたドレンコック。果たして思ったとおり役に立つのか?!

そしてようやく出来上がったのは、なんとキャンプ前日。本番がそのまま使用テストになってしまったのだった。良くないなあ。
走行に直接関係するところでもないし、まあいいか。

そして結果は・・・・・・やはり水周りは難しい(苦笑)。