スプリットウィンドウもふんばる!!
番組の途中ですが、ここでお楽しんできた情報などをひとつ。イベント報告は旬が命ですのでご容赦を。
恐らく今年最後の真夏日となった先週末、茨城県は筑波サーキットに行ってきました。「Y’S CUP」というフォルクスワーゲンをベースにしたレースカーの草レース大会を見に行くためにです(って昨日書きましたね)。
僕は、実はこうしたフォルクスワーゲン関係のイベントに行くのは初めてという超イベント初心者なのですが、今年の夏公開されたディズニー映画、「ハービー/機械じかけのキューピッド」を見て、子供ともどもワーゲンのレースを見たかったのですね。そこでそんな草レースがないかと探していたら、このイベントにぶつかったというわけです。
10月に筑波サーキットで最終戦が開催されるというので、まあピクニック気分ででも行ってみよう、ということになったのでした。
しかし前述のようにイベント超初心者である私は、友人がレースに参加するわけでもないし、自分だってもちろんレース参加もしないのにサーキット走行も含め見に行くことはできるのか、ちょっと不安でありました。そこで主催者にメールで問い合わせてみたのです(イベントによっては結構な参加料を取るところもあるし、「水冷」は排他的な場所に置かれると言うこともあるそうなので)。
すると翌日には大会の案内とともに「ぜひ応援に来てください」という丁寧な返信をいただきました。入場料も500円と格安。こんなことがあると、やはり行かなくちゃなって思うわけです。
そしてWEBページには、今回の大会には「どんな車でも」サーキットを走ることができます、という「体験走行」をやりますとも書いてあった。
我がヴァナゴン、しかもキャンピングカーがサーキットを走る?!(笑)。
というわけで、筑波に針路をとったのでした。
会場に着いたらけっこうハイな状態。気が付いたら相当枚数の撮影をしていたのでした。もちろん仕事ではありません(笑)。というわけで、絵日記風に語らせてくださいまし。会場の雰囲気でも感じていただければと思います。
写真は少々大きめにしたのですがサーバーは大丈夫かな?]
会場へ行く途中で早くもT2バスのグループと一緒になる。適度にヤレていていい感じ。気分が盛り上がります。
朝8:30に家を出て外環、常磐道と乗り継いで、会場である「つくばサーキットコース1000」についたのは11:00も前。なんとこんなに近かったのですね。
受付で大人一人500円(しかも駐車場代込み)を払い、奥に入ると既にそこはワーゲン&アメ車天国。
この感じが草レースっぽくていい!過去シーカヤックでは何度も草レースに出ましたが、なんとなく雰囲気が似ています。「とにかく好きなことは自分の金でやってるのですっ」という感じがいいんですね。
「ハービー」は人気者。コピーが2台、ハービー風のものが2台エントリーしていました。
T1ビートル、T2バスを中心にハッチバックのT3やカルマンギアなど空冷が(当たり前だけど)大半を占めています。T3はカラベルが一台ありました。なぜかバンパーが無い??
カラベルの隣のフィアットの方も気になります。しかも軽自動車登録じゃん。
T2バスの移動カフェ。この日は真夏日だったので温かいものはちょっと辛いかな。
会場に入ってきたT2バス。なかなかいい雰囲気ですね。
ワーゲンの他にアメ車部門があります。パワーが違うだけあり、なかなかの迫力。
午前中の予選が終わると、いよいよ体験走行の時間。しかしエントランスに並ぶのはスポーツカーや乗用車ばかりである。
「ううむ、どうしようどうしよう」と迷っていると、来るときに隊列を組んだT2バスの集団がボロボロとエントランスに向かうではないか!これは行くしかない!(ってT2バスだってハンパ無く速いのがいるんですが)
というわけで、なぜか突然むずがりだした長男を押し込んで出発。3台のT2バスに続いて、これまた懐かしいセリカLBの後につきました。助手席には小学生くらいの子供が乗っています。
エントリーが多いのか2回に分けて走行会。追い越しは禁止です。いよいよペースカーに従ってコース・インなのだ!!
ハービー対ハービー!
セリカLBに続いて狭いエントランスから入ると、一気に視界が開け、目の前にサーキットが広がった。短いピットロードからコース・イン。
短いストレートエンドから第一コーナーに入る。十分な減速のあと定石どおりアウトからインに切り込み、アクセルを開けていく。フェンスの向こうに観客が見える。
第一コーナーは本戦でも最大の見所となったところだ。
第一コーナーが終わるとすぐ第1ヘアピンへ。T2バスたちが一列になって走りぬけていく。そして連続して第2ヘアピンが待ち構える。
その先にはちょっと直線があって、S字。前がちょっとあいたのでアクセルを踏みこむ。すると今までに感じたことの無い加速感を感じた。
「そうか、ヴァナゴンよ。お前も嬉しいんだな」
なんて思わなかったけど(笑)、今まで走ったことの無いようなスムースな路面。そして摩擦係数も高いというやつなのだろうか。
タイヤも思ったほど鳴かなかったし、想像していたよりもロールは少なかった…と思うのだけど、まあとにかくハイな状態だったんで、なんでもOKだったんだろうなあ。S字を抜けると最終コーナーからメインスタンド、ADVANブリッジ(っていうのかな?)を超えてメインストレート。これで1周。みんなストレート前でちょっと前をあけて、加速を楽しんでいるようだった。
「コース1000」の名前が示す通り全長1,039mのサーキット。1周はあっという間。
なんて書くとえらくスピードが出ているように思うが、速く走ることより、サーキットの上で、コースをいっぱいに使ってアクセルを踏む、ブレーキをかける、そしてハンドルを切るということを楽しんだ。そもそも限界を攻めるような車じゃないし・・・。
体験走行に与えられた時間は約10分ほど。4周くらいしただろうか(興奮のあまり数えていない)。勝手に自分で実況中継しながら周回。ハタから見たらアブナイ人かな(笑)。
そんな父親の横で、まったくなんでこんなことに付き合わなきゃいけないんだよ。と言いたげな長男。もっとも3周目くらいから楽しみはじめたようだったけど。
最終コーナーの出口にあるピットロードからコースの外に出る。
というわけで、もう気分はすっかりハイ。
惜しむらくはサーキットを走行するヴァナゴンの写真は撮れなかったのですが、頭の中で疾走するヴァナゴンを想像しながらドライビング。いやいや楽しかった。
この日は10月というのにセミが絶えなく鳴いている日中でした。駐車場の一番奥まで移動してオーニングを出して昼食。僕らはしばしの休憩。サーキットでは予定通り本選が始まったが、自分なりの楽しみ方ができるのもいい。
お腹もいっぱいになったし、さて本選を見に行くか。
傾いた陽が、カルマンの微妙な曲線を際立たせる。
今日からF1グランプリも始まりました。是非タクマ君にも頑張ってもらいたいものです。なにせ息子と同じ名前ですから(笑)。
さていよいよ本戦です。第一コーナーの先にある築堤に登って観戦、撮影しました。車もさほど速くないうえにコースもそこそこ遠いので、350~400mmの相当の望遠レンズ(しかもIS無し)と1/30秒での流し撮り。いい練習になりました(笑)。
それではビートルたちの勇姿をどうぞ。
(レースそのものはビートルで4つほどのクラス分けがされていますが、写真はごっちゃになっています。ご容赦の程を)
スタートして第一コーナーになだれ込むビートルの一団。やはり1周目が一番迫力ありますね~。
第2ヘアピンの立ち上がり。ワーゲンのおしりおしりおしり!
くるっと回ってお見合いだ!ワー!来るな来るな! ハービーは間一髪!
ビートルだって速いんだ~!迫力なんだ~!僕らのビートルなんだ~。
ズームリングを使うとこんな写真に。後処理じゃないよ。
周回を重ねると一本棒になりますね。先頭のビートルも気合入っています。
そして目の前を通過!
オシリの重いワーゲンはオーバースピードでコーナーに入ると厳しいようですね。幸いなことに今回のレースでは事故ってしまう車は無かったようです。
ハービー風ビートルその1。メタリックがいい感じですね。
これもハービーのコピーアレンジでしょうか。とてもキレイなカラーリング。灰色のサーキットの上に映えますね。
空冷リアエンジンのVWもやはりクーリングが大きな課題のようですね。カバーを取ってしまっているものもありました。
スプリットウィンドウは左前のタイヤのクリアランスを取り間違えたようで、第一コーナーでずっと煙をあげていました。大丈夫かなあ…。
なんとなくマッハ号を彷彿とさせるカラーリング。
VWポルシェ914は1台参加。昔は良く見たんだけど、最近はトンと見かけなくなりました。けっこう好きな車です。
かっとんできた水色のワーゲンはポルシェカレラRSRを縮めたみたい?←シロート発言ですからお許しを。
太陽の光にサイドがギラリと光ります。なかなかカッコいいっすよ。
真夏のような日差しの中、見ているほうの視線も熱い。
(走行写真はCanon 10D 70-200mmF2.8+×1.4テレコン使用)
レースが終わって休息するビートルたち。口をあけて休んでいるようですね。
真っ赤な夕陽が、オレのゴールさ。ひとつの命を、燃やし尽くそう。
というわけで、今回はアルバムになってしまったのでした。いやいやしかしビートルの走る姿は、存在感のあるユーモアとでも言うのでしょうか。ファインダーを覗いていることが楽しくなります。
大満足で筑波サーキットを後にしたのでした。来年もぜひまた走行会をお願いします!