年賀状を書く時期となった。といってももうケツカッチンという状況である。
虚礼廃止とかで、会社関係ではほとんど全くと言っていいほど年賀状のやりとりはないが、僕は年賀状そのものの存在は否定しない。時間さえしっかりあれば、書くこと自体は結構好きである。
例年であれば僕の年賀状はBestな1枚を使ってポストカードにしているのだが、今年はまたまた忙し過ぎて写真の選択をしている時間が取れなかったのと、シーカヤックではいい写真もあるのだが、このT3Westfariaの写真を使ってみたいということもあって未だに絵が決まっていないからだ。
けっこう早い時期から気合をいれてやらないと、あれよあれよという間に時間ばかりが経ち、結局、だんだんと気が重くなってしまうのであった。

さて、今時の車と比較して外は同サイズながらも広大な室内をもつT3ヴァナゴン。運転席と助手席の間もひろくてウォークスルーも楽チンチン、なのだが、このウォークスルーもしょっちゅう使うわけでは無いので、どちらかと言えばモノ入れがあった方がユーティリティは高いように思う。

今までは地図などをマガジンラックに入れ、小物類は小箱に入れていたが、運転中に転がってペダルの下なんかに入ると非常に危ないので、大きな箱にまとめてしまいたいと思っていた。
さらに、このウォークスルーを使うのは子供が後ろの席に行きたいというときくらいなので、上に乗っても壊れない強度も欲しいところである。

T3専用も含めていくつかのサイトをあたってみたが、やはりそれ専用に作られたものは、そこそこの値段がする。そしてデザイン上角が丸められるため、その分容量も押さえられてしまう。

僕のイメージとしてはワインが入っている木箱みたいなものをドンと置ければいいや、というくらいのものだ。木製であれば中の仕切りや補強もやりやすいだろうし、とシュミレーションをしていくうちに次第にイメージが固まってきた。

というわけで、ワインの木箱をはじめとして様々なボックスを当たってみたのだが、ちょうどいいサイズというものがないのだ。さんざ探し回った後で、これまた家の近くにあるDIYショップに行ったときに収納ボックスのところにふらりと寄ってみた。

すると、なかなかいい感じの木製収納箱が置いてあるではないか。手にとって見る。ところが高さだけ足りないのだ。うーむ、残念と思いつつ梱包の横を見ると、ちょうど2つ分の深さを持つものもあるようだ。店員に聞いてみると取り寄せになるというが、時間はかからないと言うので注文することにした。

待つこと数日、注文したボックスを店に取りに行き、家で組み立てた。いわゆる組み立て家具というやつだ。

組み立ててから、とりあえず前席の間に置いてみる。サイドブレーキを引くのにちょっと狭いが、サイズ的にはピッタリだ。よし、フタと仕切りをつけることにしよう。



サイズがピッタリということがわかったので、儀装(?)に入る。まずフタの自作。
表面を焼いた杉の板があったので、見た目もいいし軽いので決定。そして上に何か置けるようにとやはり木製のトレーを置く。最近はアンティークっぽいトレーがあるので、それを選んだ。トレー面には絵が描いてあったのだが、載せたものを滑りにくくするために薄いコルクの板を貼った。

ボックスの高さは通常書店で売っている地図や、ベントレーのマニュアルを立てて入れるのにピッタリ。本立てを使って中で動かないようにする。奥行きは余裕があるので、仕切りを立てて小物類を入れるスペースを作った。このスペースはそれほど高さはいらないので、途中横方向に仕切りを入れて二重底の構造にし、ほとんど使わないような小物を入れるスペースとした。

ヴァナゴンの床は、前方から後方に向かって傾斜がついているので、これを補う足をつける。
蓋と本体の接続はヒンジを使用して上に開くような形も考えたが、かなり大きな蓋なので、とりあえず後方はL字金具でストッパーにし、前方に真鍮製の掛け金をつけてロックとした。
フタは前方にスライドさせるようにして開けるという気遣いがいるが、とりあえずはしばらく使い勝手を見ていこうと思う。