T3に載っているエンジンは、今時珍しい、というか皆無のOHVという形式のエンジンである。これは今の乗用車ではまず見ないものだ。バルブの開閉をするカムシャフトがクランクシャフトの横にあり、プッシュロッドでバルブの開閉をする。タイミングベルトは必要ないが、エンジン自体はあまり高回転を得意としない(この辺りはあまり詳しくないので、間違っていたらご容赦を)という特性がある。
このエンジンの回し方については、やはりまた今の車とは違うとのことで、急激なアクセルオン、オフは避けるべきとのアドバイスをもらった。
ただ、それは回さない方がいいというわけではなく、たまには上まで回してやることも必要だそうだ。
「人間で言うと脳みそをフルに使う人といつも同じ所しか使わない人では、前者は下から上までスムーズに頭が回転するが、後者は使っていない場所は退化してしまうので、パニックを起こしてうろうろする事に成ります。前者に戻すには、時間のかかるリハビリが必要になります。(さらに)間違えたリハビリをすると脳みそがパンクしもうどうにも成りません。やはり右脳・左脳をバランス良く使うことが大事です。(それが)長生きするコツではないかと思います。同じ車でも乗り手で良く走る車と、走らない車が出るのはそこではないかと思います」とは岡田メカの弁。
僕は自分の内規で、タコメーターのグリーンゾーン(2000~4000rpm)内で回すようにしていたのだが、それについては「回転の件ですが、グリーンゾーンはトルクが太いバンドだったと思います。従って燃費が良いゾーンと考えても良いと思います」ということで、OH後の「慣らしの後」に実施することを勧められた。
そして「おっしゃる通りOHVなので、急激なアクセルオン、オフは禁物です」とのこと。アクセルオンはともかくオフはちょっと難しいなあ。