ちょっと古い話になるが、今年の5月に日経ビジネス誌が実施した「2005年アフターサービス満足度ランキング」において、自動車部門のトップはホンダであった。なんでも自動車業界においては、平均満足度指数は他業界よりも高く、ハイレベルな争いとなっているとのことなので、相当に素晴らしいサービスを提供しているのだろう。
ちなみにフォルクスワーゲンは前回の5位から今年は8位に落ちている。同じドイツ車メーカーのBMWは6位、ベンツは11位だ。
特定雑誌における申し込みによる調査であるから、当然ある程度のバイアスがかかっているのだろうが、JDパワーズの調査でも、フォルクスワーゲン社は(僕にとっては思いの他)低いポジションであったことを考えると妥当なところなのだろう。
2004年10月29日の日記にも記したが、顧客満足度とは絶対値ではなく、自分が引いた「満足」というラインに対する相対値である。
つまりユーザーがワーゲンに求めるものは非常に高いレベルなのである。僕はこのフォルクスワーゲンというメーカーが制作したこのT3という車が大好きだ。そのメーカーのrepresentativeであるはずのフォルクスワーゲン・ジャパンには是非頑張ってもらいたいところである。
いかんいかん、また序章で長文になってしまうところだった。
さて、この話しはオルタのドタバタと平行して起こっていた話し。修理はもちろん大切だが、その他にも必要な装備がこの車にはあるのだった。
某ショップがT3用パーツの在庫整理をやるという情報がMLに流れたので、それから大分時間が経ってしまっていたが、とりあえず行ってみることにした。
狙いとしては、運転席―助手席にまたがって取り付けることができるチャイルドコット(T2キャンパーには標準装備だったらしい)と、ポップアップルーフによってできる2階からの転落防止用ネット。
チャイルドコットは僕がちょっと大きな体格のおかげで、もう一人くらい寝るか荷物を置くことができるスペースが欲しかったし、転落防止用ネットは子供たちが2階で寝ると言い出すことは目に見えているし、僕が寝ていてもよく枕を落とすので(それで起きてしまうのです)、いいものでかつ値段が折り合えば欲しいと思ったのだ。
店で聞くと双方あるという。チャイルドコットはすぐ出てきた。
見せてもらったが、寝る場所の素材がどうにもゴワゴワしている。伸縮式のフレームは片方が延びなかった。まあハンマーでたたけば出てきそうだが、ボディに穴あけ加工がいることもありパスすることにした。生地が灰色というのもどうも好きになれなかった。
転落防止用ネットの在庫を聞くと、まだ残っているというが、どこにしまったか忘れたというので、翌週また来店するから出しておいて欲しいということを伝え、店を後にした。
来店2回目。
転落防止用ネットが出てきたというので見せてもらう。まあ使えそうなので売ってもらい、店を後にした。
その日から早速家で作業を始めた。
設計図は実に簡単に描いてある。見た感じでも難しくはなさそうだ。しかしこの後幾多の試練が待ち受けているとはことのときはつゆほども思わなかった(ってなんでもそうだけど・苦笑)。
まずは、コの字型の鉄製フレームを受けるボッチを取り付けるために、クッションをどけて天板にドリルで穴をあける。
どんな感じになるか仮で位置決めしてみたが、フレームの幅が中途半端なのだ。端から端までないので、マットレスがきちんと納まらない。そしてネットもどうにも野暮ったい。ポップアップ部やリアゲートのモスキートネットもそうなのだが、Westfaria製のものは、どうにも重くてゴワゴワしている。畳むと折り目がついてしまい、何回も繰り返すと折り目のところがどうも弱くなっているようだ。日本の「蚊帳」のような生地では作れないのだろうかと思う。ドイツの蚊事情はどんなものなのか、今度ドイツに住んでいる叔母に聞いてみよう。
そして部品チェックをしてみると、ネットを押さえるワッシャーとネジが1組足りない。あとで店に連絡しなくちゃいけないな、と思いつつ、作業を始めた。
フレームを立てるためのボッチを取り付け、フレームが倒れないようにするためのストッパーを取り付けた。そしてフレームの穴にボッチにはめようとしたところ、なんと片方のフレームの穴にボッチが入らないのである。
反対側のフレームの穴には問題なく入るし、左右があるのか確かめてみたが、そういうわけでもないようだ。
一旦作業を中断し、店に連絡を入れる。
「他にフレームはないんですか?」と聞く。
「ありますので、送ります」と言われたので素直に電話を切ったのだが、1週間経っても一向に送られてこないし連絡もまったくナシ。