さて、これは7月のはじめの話しである。
エンジンOHに伴う周辺の修理も終わり、これで晴々遠出ができるというものである。そうでなくても遠出しちゃってたけど。

三陸は大船渡においてシーカヤックのイベントがあるので、その取材に行くのだ。いきなり往復1,000kmを超える道のりである。
例によって夜中中に高速にのり、SAで夜を明かす。
朝、どうも周りが騒がしい。どうも何人かのガハハオヤジがこの車について何か話しているようだ。

「おお、これワーゲンのキャンピングカーだよ」
「いいねえ」
「これは何だ?」
「ここから水を入れたり、電源取ったりするんだよな」(お、知っているね、おっちゃん)

しかしT3に惹かれるのは、どうもオジさんばかりな気がする。「丸の内のOLが横に乗ってみたい車ベスト3」なんていうのに入る日は来ないのだろうか。などとぼおっと思いながら再び北に進路をとった。

空は青く、運転をしていて気持ちいい。

リアから聞こえるエンジン音は力強く、変な音は全く聞こえない。いやー、気持ちいい。これが普通の車というものなんだよなあ、うんうん。
と、今までも何回か思ったが、今度こそモノホンのハズだ。

天気がいいのは大概移動日で、カヤックで海に出ると、途端に空はグズるのである。今回もそんな感じで、カヤックに乗っているときは空の雲は低く、もうすぐゴールという段階で晴れてきた。

ファントム号の元のオーナーに会ったので、大阪で第3の人生を元気に歩むつもりがオーナーが忙しすぎて土に返りそうです、と伝えておいた(笑)。

そして帰途、生まれ変わった我がT3、今回はロングでも書くネタないぜ!と思っていたのだが、またまた気になる現象が発生しはじめた。
ACを入れるとファンが回る。アクセルを踏んで走っているときはいいのだが、アイドリングの時にファンが止まると、その瞬間に合わせてエンジンの回転がドロップするのである。

この時は気にするほどでもなかったのだが、この後、ひどいときにはオイル警告灯も一瞬光り、一瞬エンジンも止まりそうになるまでになってしまった。そうなるたびに、こちらの心臓も止まりそうになる。
うーむ、これではACコンプレッサー交換前と同じだなあ。