Y’S-Cupというワーゲンのレースを見に行って、その様子をこのブログにアップしたところ(2005年10月5日の記事)、主催者のHPにリンクしていただき、おかげでここも新たに多くの人にも見ていただいているようです。
掲載している写真をお借りしたいというメールもいただき、できる限り応えたいと思っています。なんにしてもこんなとき、デジタル写真つうのは便利ですねえ。
12月11日にもイベント「BUG MANIA」があるということなので、こちらも時間が出来れば訪れてみたいと思っているのです。

さて、今回から久々に格闘記らしき内容なのです。
またもや夏の頃から不定愁訴を繰り返している状況で、ファントムガレージの岡田メカに相談しつつ、次回の修理の段取りを夏のうちからしていたのですが、ここ数ヶ月でその外にもバタバタと細かい不具合が続発していた。そしてDr仕様のマフラーに続いて、その前に取り付けるJ-パイプも完成したと連絡があり、その取り付けもオーダー時にお願いしていたので、Drにはファントムガレージへ納品しておいてもらっていたのです。1ヶ月半くらい前から調整してもらい、ようやく日程を決めてもらいました。

ETC割引を享受するため、また夜の出発を考えていたところ、大阪在住のMさんが東京に来ており、ついでに乗せていって欲しいというので道中一緒に走ることになりました。
東京を出たのは23:00、例によって90km averageで夜の東名をぶっ飛ばし(笑)、浜名湖SAで仮眠を取った後、大阪についたのは11:30になっていた。Drがガレージに届けて欲しいものがあるというのでラボに寄り、Mさんと3人で昼食、T3ヴァナゴンの話しは尽きず、ラボを出発したのは14:00を回っていた。

ファントムガレージに着くと、店の周りはT3であふれていた。カラベル、ヴァナゴン、ウェストファリア、キャラット、マルチバン、Joker、トランスポーター、そしてデヘラー。日本に入っているT3はほとんどここで見られるのではないだろうか??

「ご無沙汰してまーす」とガレージに入ると。奥から疲れ切った顔の岡田メカが出て来た。毎日明け方まで作業をしているという。

まずはOH後のある特定オイルを使った車に漏れが報告されている(2005年10月3日)ということで、キチンと確認してもらった。
エンジンルームのフタをあけてブリーザーパイプをチェックする。これはエンジンから吐き出されたオイルを、再びエンジンに送りこんで燃やすための通路だそうだ。
「やっぱり漏れてますね」と岡田メカ。え?漏れているようには見えないけど。指差されたところを見ると、うっすらとオイルがついていた。

オイルが噴出したようになるのかと思っていたので、詳細には見なかったのだが、「(エンジンフードの)裏側にまでオイルを噴き上げる人もいますよ」と岡田メカ。僕のエンジンは比較的症状が軽かっただけで、症状としては発生していたわけだ。勿論そのままで良いわけはないので対策をする。

ホースの両端を絞めつけ金具とインシュレーションコードでしっかりと絞める。OHのときに取り寄せたパイプは、どうも専用の部品ではないようだと岡田メカ。アメリカ製の部品は中にはアヤシイものもあるということ。そして全合成で粘度の低いオイルはこのエンジンに合わないことも確認された。

ほんの1日で終わらせるつもりが、やはり・・・想定外のことも発生した修理になってしまうのであった。


さて、続いてオイル及びフィルターの交換に入る。
今回はファントムガレージ推奨の銘柄に変えるということもあり、今回の修理・改造で一緒にお願いすることにした。またタペットがあたる「カチカチ」という音もここしばらくで気になるほどに大きくなってきたので、調整をしてもらう。

オイルは走行距離に応じた程よい汚れ、という感じである。

先ほどのオイル漏れのことも合わせてSunocoの全合成オイルはどうも合わないらしい、となったので(2005年10月3日の記事)、オイルを変えることになったのだが、そのオイルはmotulの半化学合成、10W-40のオイルである。「半合成とはいえ、ずいぶんやわらかいオイルを使うんですね」と僕。「(記載上はそうだけど)結構硬いオイルで、空冷ではよく使うものだよ」と岡田メカ。

今度はコレ、motulのオイル。

エンジンオイルを変えると、タペット音も少し押えられたようだが、まだ完全とは言えない。そのためエンジンヘッドを外してタペット調整をする。これでようやくカチカチ音がしなくなった。

今回はマイクロロンも入れるつもりであったのだが、入れたら最後、30kmは連続で走り続けなければならないので、帰る時に入れることにする。