先日寄稿したペーパースカイ誌(ニーハイメディア刊)の「From A to B アルゴンキンでのカヌートリップ」について(2005年10月25日の記事)、編集部からインタビューを受けて欲しいという連絡をいただきました。
「ペーパースカイ」は雑誌だけではなく、SONYとタイアップしたWEB版を持っていて、そこで著者の紹介を動画で掲載します、ということなのです。こんなことは全く不慣れなもんなので、むちゃくちゃ緊張して受け答えしていたのですが、終わってみるとスタッフからは「全然そうは見えませんでしたよ」、との声。うーむ、過去、バンドを組んでいたときもLiveでは慣れないMCに苦しんだのですが、外からはそうは見えないようです。デカイ身体の貫禄からか(笑)?
17日から(つまり昨日から)ON AIRということなので、お暇でしたら見たってください。
さて、T3を知り尽くしたDrのアイディアと、高性能オリジナルマフラー製作で知られる大洋モータースのコラボレーションで、T3専用オリジナルマフラーが製作されました(販売終了)。
次はJ-パイプと呼ばれるパーツが制作されることとなりました。この部品はシリンダーの左右のバンクから導かれた排気管をひとつにまとめ、排気を触媒(キャニスター)に導く重要な部品です。
Drの考案により、Jパイプにもサイレンサーが取りつけられ、これによって、排気音がより静かになったという。深夜早朝の住宅地を出て行くことの多い僕には朗報。そして、O2センサーを取りつける穴もついています。このセンサーはノーマルではマフラーについていますが、J-パイプ側に移動することによって燃費が良くなるのでは、というDrの仮説によって取り付けられるものです。仮説と実施、そして検証は進歩のための重要なサイクルですね。
9月に出来上がる予定だったのですが、関係者が多忙を極めたこともあり、10月にズレ込みました。僕にとってはその分資金つくりの期間ができたので、ありがたかったのですが。
これがそのジェイパイプなのだ。
そしてこのパーツは外からよく見えるので、視覚的効果を狙ってバフがけという、ピカピカ処理をお願いすることにしました(最初はいらないって言っていたのですが、見本写真のキレイさを見たら心変わりしたのです)。
取り付けは僕はやはりプロにお願いすることにしました。ただ外してはめこめばいいというものではないと思ったからです。
お役御免のオリジナルJ-パイプ。
さらにエグゾーストパイプを各所でつなげているボルトは、サビやら何やらでたいてい容易には外れなくなっています。僕のは以前のマフラー交換のときに、一度J-パイプも外して塗装しているだけに、そこそこスムーズに外せたのですが、それでも一本ボルトが外れず、切断してパイプを取り外しました。
そして新しいJパイプをはめるとき、案の定マフラーやエグゾーストパイプを少しずつ動かしながら、全体的に調整を取ってはめこんだのです。そしてO2センサーの位置を移動、調整も入ります。
アチコチ調整しつつはめ込みます。
交換が終わったエンジン音は、エグゾーストノートは変わりなく低く響くのですが、以前と比べると、よりマイルドになった感じ。これはJ-パイプに組み込まれたサイレンサーの働きでしょうか。その後走った感じでも、明らかに音は小さくなりました。
秋の日は短い。作業の場所は屋内に移された。
さて次ぎは夏の不定愁訴関係の対策である。
まずはvan café(旧volks café)には既に無いという燃料ポンプ用5極リレーを、Drお手製の緊急用のものから指定のパーツに交換した。
四角い箱ひとつなんだけど、ないとエンジンがかからないのです。
Dr.がその場で作ったパーツ。一応、予備パーツとして保管します。
次に不定愁訴の遠因になっているかも知れないエアコンの不調。
エアコンのスイッチを入れるといきなりステージ2からファンが回る(2005年9月21日の記事)のだが、その原因がわかった。
最初は入れ替えたR-134ガスの圧力が高すぎるのかという予想であったが、エアコンのヒューズが切れ、エアコンのスイッチを入れたときに入るはずのステージ1のスイッチが入らず、圧が高まったところで回路がつながるため、いきなりステージ2からスイッチが入ると言うことであった。
このヒューズの交換で元に戻るはずだ。
そして、フロントグリルの右奥にあるファン・レジスターの交換。
この抵抗器が壊れると、いきなりステージ3からファンが回ってしまう。これがすさまじい音で、正直ビビる。以前壊れてしまって八王子で部品取り車から移植したのだが(2002年12月9日の記事)、やはり中古は中古なので新品に交換しておくことにしたのだ。
外してみると、案の定ヒビワレが起きており、いつ崩れてもおかしくない状況となっていた。
フロントグリルの左奥に位置しています。
エアクリーナーもマニュアル上は交換時期に来ていたので、交換します。
この他に原因として挙げられていたパーコレーションに関して言えば、水温が異常に高くなっていないのであれば考えにくいということ。とりあえずはこれで様子を見るということになった。
さて、先日の記事における4年間でリコール対象が100台増えたと言う謎、早速、「ヴァナゴンmaniax」のO橋氏が疑問を解決してくれました。
インジェクタのリコールの方は、登録形式でMVのみ、エアコンのリコールの方は登録形式DHも対象、つまりMV以前のタイプも含まれるので数が多いとのこと。具体的には1.9Lエンジンのものが入るそうです(MVは2.1Lインジェクションになります)。いやいやいつもありがとうございます。
ところで、国交省の資料にある「対象車数」は正規輸入された車(当時はヤナセかな)だけなのでしょうか?
それでは第4次中修理の話しに戻りましょう。
これからの季節に必要なヒーター類のチェックである。
まずは車に備え付けのリアヒーターコアのチェックから。リアヒーターのスイッチを入れてにおい(甘い香り)がすれば、クーラントが漏れている可能性が高いと言う。においはしないのだが、ここからクーラントが漏れるのはメジャーなトラブル。なので確認してもらった。
「うん、問題無しですね」と岡田メカ。
このヒーターの横にレバーがあり、このレバーでクーラントを流す、止めるを制御できると言う。もちろん流す方にしておかないと、ヒーターとしては機能しない。そして、後付けのバベスト・ガソリンヒーター。夏の間も1ヶ月に1回はスイッチを入れて燃焼させていたのだが、あるとき点火しなくなってしまった。スイッチが過去いじられていることもあり、その不調と考えていたのだが、スイッチを入れてしばらくすると送風が止まり、再度自動的に送風が始まると同時に「カチッボッ」という音と共に点火された。
「大丈夫、壊れていませんよ」と岡田メカ。
なぜだかわからないのだが、家のほうで調子が悪くて直さなければいけないなあと思っていたものが、大阪に来ると自然治癒してしまう例が、今までもいくつか見られた。もしかして「病院」が嫌なのかなあ。「治療」とか「主治医」とかいう言葉を使っているかも知れない(笑)。
そしてこの周りによくわからないコンセントやらスイッチが並んでいる。これをいつかやっつけなくちゃなあ、と思っていた。
この車の2番目のオーナーは相当車をいじることが好きだったらしく、未だによくわからない装置や配線があちこちにある。自己流のようだし、いわゆる「レアパーツ」が使われているわけでも無いので、僕にとっては単に厄介なものになってしまっている。
かといって、適当に外すとどこに何の影響が出てくるかわからないので、わかる装置の整備に合わせて、いらない装置だの配線だのは下ろしたいと思っていた。
リアヒーターの横に埋まっていた、多分、変圧器?といくつかの配線を下ろす。これで2ndシートの下が多少なりともすっきりとした。まだ配線の束があるのだが、今回は見送った。走行には直接関係なさそうでもあるし。
ただ外部AC電源からサブバッテリーに充電することができるコンセントを発見したのは見つけ物だった。
10月でもそこそこ冷え込んだ。
今月号のENGINE誌で「ライフスタイル・カー」を持つことの提案をしていた。
自分のライフスタイルを表現する手段としての車の選択を勧め、その対象はまあもちろん新車となるのだが、ライフスタイルを表現するという意味では、このT3ヴァナゴン/カラベルはまさにその車と言えるだろう。
そう、最初は自分のライフスタイルの手段としてT3ウェストファリアを手に入れたのだが、次第に、この車を維持していくこと自体もライフスタイルのひとつになってしまったと言っても過言ではあるまい。
整備しつつ、ちょっと雑談。
岡田メカのオススメスパークプラグは日立のものだという。が、現在は残念なことに生産中止になってしまって手に入らないそうだ。今流行のイリジウムプラグは、T3のワッサーボクサーには期待したほど効果はあがっていないようだ。やっぱ、最新式はお身体に合わないのでしょうか。となると、マニュアル通りボッシュかNGKがメジャーなところなんでしょうね。
イリジウム・・・僕には別の意味で感慨深い名前であったりするのだが(苦笑)。
以前書いたスペアキーに関する記事(2005年10月11日)を見たファントムの岡田メカから、ブランクキーの在庫があるから複製しますよ、と連絡をいただいていたのでお願いする。
よくキー複製ショップにある作業台はないので、どうやって複製するのかと思ったら・・・(秘密)・・・ヤスリ一本で作ってしまった。うーむ、なるほど。
で、帰ってからカヤックのウェアを片付けていたら、ポケットから無くしたと思ったスペアキーが出てきました。いや、こんなもんですよね人生って。
そして最後にリアゲートに浮いたサビの除去とサビ留め処置を行う。今回は板金屋さんに出すお金がないので、ファントム号に倣ってとにかくサビの進行を止める処理をして、ようやく第4次中修理は終了した。
なんともう12月。2005年も最後の月になってしまいました。まったくもって時間が経つのは早いもんです。