今年のRV&キャンピングカーショウは結構な人出だった。

先日の読売新聞に、リタイア(定年)後にモーターホームに住むオーストラリアの老夫婦の例が紹介されていた。
当初は3ヶ月くらいをキャンピングカーの生活にし、残りを自宅で過ごすスタイルにしようと思っていたのだが、事情があって現在はクリスマス以外全てをモーターホームで過ごしているという。
車は確かに「ホーム」というに値するかなり大型のキャンピングカーで、通常の生活で使用するものは全て車の中に揃っている。生活費は年金と投資の配当で1日あたり5,000円程度という。

ところで、日本のキャンピングカーサイトはAC電源付きとなると、サイトを使うだけで4,000円~5,000円はかかる。
日本もキャンピングカー業界が、団塊の世代を狙っていろいろなキャンピングカーを提案しているし、実際に増えているというが、果たしてキャンピングカーでの長期滞在に使えるインフラが整っているかというと、まだまだ貧弱なように思う。
車が増えるだけでは、道の駅や観光地の駐車スペースがこうした車で溢れるだろうし、実際既に軋轢が起こっているようだ。いくら禁止としても、実情としてはすでに定着してしまっている以上、逆に簡易キャンプができるようにルールを決めてはいかがだろうか。
(金を払う、という方法もあるのだろうが、すると「金を払っているんだから何をしてもいいだろう」という思考をする人が多くなるから困る。北海道の漁港使用の問題なんかもひとつの示唆となるのだろうが、長くなるのでいずれ)
また、山を削り、海を埋め立てて「立派な」キャンピングスペースをつくるというインフレ整備ではもちろんない。

そして制度的な面でもこれからだ。「くるま旅」に「湯Youパーク」というものもあるようだが、僕が見る限り制約が多く、駐車場の隅を使うだけなのになんでこんなに高いの?(だいたい2,100円くらいのようだ)と思ってしまう。まあただ、今はこうした制度が始まっただけでも画期的なことだと思うので、うまく成長してほしい。
もちろん、最低限の設備でも心地よく過ごせるよう、キャンパー側のスキルやマナーの向上も必要である。
なんてことをつらつらと考えてしまった。

で、こういう生活にT3Westfariaを使えるかというと、生活ってことは無理だろうなあ。T3は紹介されていた老夫婦のような基本定住、たまに移動という生活ではなく、基本移動、数日泊というスタイルの方があっているだろう。いわゆる「旅車」なのである。