はじめてフェリーに乗りこむT3ヴァナゴン・ウェストファリア。
四国を車で旅をすることは、別にエクスペディションでもなんでもないのですが、まず車がトラブルにトラブルを重ねている(苦笑)、我がフォルクスワーゲンT3ヴァナゴン・ウェストファリアであるということと、メンバーは、卒園式を終えた長男と1歳4ヶ月という赤ん坊の域を出ない次男がいる、という旅なので、僕らにとってはエクスペディションと言ってもいいかなあ、というわけです(笑)。
道中、楽しいことから冷や汗混じりのたいへんなことまでいろいろとありました。もちろんノウハウも含めていろいろな発見もあり、実に興味深くも面白かった…のですが、この模様をこのブログで書いていくと1ヶ月以上かかるかと思えるし、一応ライター稼業もしているので、どこかで機会をもらえたら書いてみようと思っています。
というわけで、こちらのブログの方はなるべくT-3のことを中心に書いていこうと思います。
さて、ファントムガレージでタペットの調整を終えたT3ヴァナゴン。「こんなに静かだったのか」というエンジン音で吹田SAに入り、初日は車の中でビバーク。「四国はこんなに遠いんだよ」というわけですね(笑)。
外に置いてもいい荷物は、丈夫なバックに入れてボディの外側にくくりつける形にしたのは2006年4月23日の日記の通りですが、リアには昔買ったパタゴニアの「ブラックホールバック」(今出ているステラー・ブラックホールバックとは違う、遠征用の巨大バック)を載せ、中には愛機T3Westyのメンテナンス用品や遊び道具、予備の靴などを入れていました。
このパタゴニアのブラックホールバック、遠征用にとにかく大きくて丈夫なバックが欲しいと思って買ったのですが、荷物を容量いっぱいに入れると今度は重くて持ち上がらない(苦笑)、というわけで、今はイーグルクリークの片側にホイールがついているタイプに遠征用バックの座を明け渡しています。
カタログスペックでは、防弾チョッキやトラックの幌に使われる素材をメインに、縫製も工夫が凝らされ、引っ張り強度2.7トン以上のシ-トベルトを使ったウェビングストラップ、軍規格の縫い目処理などをしてあり、メッシュ部も耐久性のある630デニールのバスケット織り工業用メッシュが使われ、ジッパーもYKKコイルジッパーを使用しているという「これでもか」的に丈夫なバックです。カタログの使用シーンではラマに乗せて旅をする写真が使われており、「タフ」なイメージを創っています。
1991年のカタログに登場しているらしいのですが、購入した年は覚えていません。
使用しているときも風雨にさらされることはなかったので、重さ以外は特に不満を覚えることもなく、やっぱり頑丈なバックだなあと思いつつ現役を引退していました。
今回15年ぶりにそのバックを引っ張り出して、車の後ろにくくりつけて長距離を走るという、メーカーが想定しているシーンそのままに使われることなり、しかも初日から風雨にさらされることとなったのです、が・・・。
翌日朝、あけてみてビックリしました。ジッパーのところにあったものがことごとく濡れているのです。水は下側まで回りこんでフロア側もビショビショになっていた。防水型バックで困るのは水が入ったら最後、今度は出て行きにくいことにあります。
ジッパーからの浸水がもっとも多いようなのですが、高速走行しているうちは、直接あたるとは考えにくい。ジッパーを隠すような作りにもなっているし。リア側の乱流も何か関係しているのかなあ。いずれにせよ、濡らしたくないものは入れられないわけですね。
広告写真にあるように外でハードに使った覚えはないのですが、大分へたっているのかなあ。このバックをカタログで謳っているように全天候型のバックとして使うには、残念ながらもう無理があるようです。