今まで空冷と水冷のハザマで忘れ去られようとしていたT-3、ここにきていきなり脚光を浴び始めた…かな?
本屋で「海楽」という雑誌が目に付いたので手に取ってみた。
Naluの別冊ということだったが、果たしてサーフィンがメインの内容であった。その中で、何人かのサーファーが取り上げられており、彼らが使うトランスポーターも載っていたが、台湾の人が乗っているという緑色のT-3ヴァナゴンが目に付いた。曰く「台湾製のヴァナゴン」だという。
が、現地生産はT-4からでT-3はしていなかったハズ、と、あるパーツ屋さんから伺った。パーツの供給と質については話を聞いた感じでは未知数。
ちなみに雑誌に掲載されているサーファー車の方は、他はT-2レイトバスにT-4ヴァナゴンとまさにワーゲンオンパレードです。サーファーの間では「ワーゲン1Boxブーム」が起きているのかな。
ちなみに「Nalu」本誌の方にも、サーファーの車として何台か掲載されているうちの1台にバナゴン(←Nalu誌の表記)ベースのアトランティックが載っていまし
た。海外の話ですが。なんでも「石を投げればバナゴンにあたる」そうで(笑)。
German Carsという雑誌では「ネオ・クラシック」特集はレギュラーになったようだ。
今回は「心にゆとりのselection」としてヴァナゴン/カラベルが登場。「カラベル」「ヴァナゴン」の名前の由来を考えたとき、僕は「カラベル」の方が素敵だと思うのだ。シーカヤッカーという海屋のひとりとして。
記事の内容に関しては、今では「定説」とされているものが並んでいる。維持における注意点なんかは、某S誌の連載やどこかのブログを読んでいるみたい(笑)。
例によって維持はタイヘンと書いてあるが、素性のいい車を捕まえさえすれば、あとは消耗品の交換をしっかりやっていけばかなり寿命が延びることは、ここを読んでもらえばわかる通り。前のオーナーが何をやっているかわかれば、7~8万kmでOHなんて必要ありません。そういう意味では年式よりは程度を重視というのはその通りだし、僕は走行距離もここまでくるとあんまり関係ないんじゃないかと思うのでした。
ただこの(年代の)車って、多分、今の電子化された車が10年後に壊れはじめるときよりも、維持しやすいのではないだろうかとも思う。アッセンブリー交換がメインとなった今の車は、余計なものまで交換せねばならず、部品代だけでもいい値段になってしまうと聞いたこともある。今の車が経年変化で壊れ始めたとき、果たして修理という方法で再生できるのかギモンに思ったりするのだ。
ただいずれにせよ、こうした80年代のプチ旧車の維持方法について、あーだこーだと言う雑誌媒体が出てきたのは、非常に好ましい傾向だと思っているし、なんにしてもT-3のことを取り上げる雑誌そのものが出てくるのは嬉しい。
ほんとシーカヤックが日本に入ってきた直後みたい。