T-3のエンジン冷却の設計にはもともと無理があった?!

口角炎に口内炎、電車に乗ればつり革につかまっていても椅子で寝ていても寝過ごす、もしくは降りる駅じゃないのに降りてしまう・・・などが先週は毎日のように続いてしまったので、これはヤバイと思って今週は遠出をあきらめました。かといって家でもやることは沢山あるのですが・・・。

さて今回はナントカ白書みたいなタイトルになっていまいました。

故障が続出して直そうといろいろな資料をあたっているうちに、その情報自体に興味を覚えて、修理には使いそうもない知識なのに、ガツガツと仕入れていてしまう。マニアへの道である(笑)。これ以上シュミを増やすのは良くないよなあ、と思いつつ興味が出来ると突っ走ってしまう性分なのです(笑)。

面白い本を見つけました。

エンジンのロマン―発想の展開と育成の苦闘 

ISBN:489522287X

533p

三樹書房 (2002-04-15出版)

・鈴木 孝【著】

エンジンのクーリングに関するエンジニアとしての見解が述べられているのだが、特にヴァナゴン/カラベルと同じレイアウトであるRRのコンテッサ1300の話しは興味深い。

これを読むと、どうみてもヴァナゴン/カラベルのクーリング対策は不十分としか思えないのだ。実際、相当な熱を持つために、樹脂パーツは他の車と比べても劣化しやすいという話しを聞いたことがある。

これの対策については、熱を逃がすためにリア側に大きな穴をあけるか、更に効率をあげるためには空気の循環を創ってやるしかない。

なんかアタマの中で悶々としてきたので、その本に出ている日野オートプラザに行ってみた。

コンテッサ1300のリアはこう。リアは全面穴あきと言っていいくらい。
ミケロッティがデザインしたコンテッサ900スプリントもこんな感じ。
そのスプリントのベースとなったコンテッサ900

コンテッサ1300もそうだったけど、リアフェンダーにもエアスクープをつけて、空気の導線を作っている。

フロントのデザインの美しさがコンテッサの特徴だとは思うんだけど、リアばかりをつぶさに見てきました。

その他空冷のマシンはみんな沢山のルーバーがついていたし、リアフェンダーにも穴をあけて、空気の導線を作っているものもあった。ヴァナゴンには水冷エンジンではあるけれど、設計者はその冷却性能を過大に見積もっていたんじゃないかなあと思ってしまう。もっとも高温多湿の日本で使われるなんて思っていなかったのかも知れないけれど。実際そんなに売れているわけじゃないし(苦笑)。

エンジンのクーリングに関して、こと日本においては、空冷T-2と同じようなものと考える必要があるんじゃないかなあと思っている次第。

というわけでエンジンのクーリングを考えていると、またまたいろいろな妄想が浮かんで来てしまった。うーん、実施できるのはいつの日になるか。もちろん僕のスキルだけではどうしようもないんだけど。