フォルクスワーゲン・ジャパンでは、フォルクスワーゲンのオーナーズイベントを年に1回のペースで実施しているようで、今回はツインリンクモテギでの開催、しかもあの「オーバル」コースを走ることができるというふれこみで開催のプレスがされた。
オーバル・コースといえばNus Carやインディ500、ちょうど映画「Cars」(年月日の日記)を観に行ってきたこともあり、ライトニング・マックイーンよろしくT-3で走ったら子供も喜ぶだろうなあ、とあくまで体験派の僕としては早速応募してみたのでした。

久々に車を磨いてドレスアップです。

で、その走行会の時間は午前中から夕方までの4回設定されています。うーん、いつにするかなあ、と迷ったのですが、真夏(このときにはとっくに梅雨が明けてると思ったので)の日中は車にもツライかなあ、と思って夕方の最終回に応募することにしたのです。
「My Volkswagen」というサイトから登録して、応募、見事に当選!!サーキットを走る我がT-3ヴァナゴンは、筑波サーキットコース1000(2005年10月6日)に続き2回目です。

そしてどうせオーバルを走るなら、と、映画「Cars」(2006年8月2日の日記)のライトニング・マックイーンよろしく、お化粧をすることにしました。

カキーン!カキーン!マックイーンのトレードマークである稲妻。写真じゃよくわからないんだけど、角度によって、青い星をちりばめたように光るのです。

眼の部分はもっと大きかったんだけど、前が見えなくなってしまうので、視界を妨げないところまでカットしました。
目は資料をもとに紙に描いて水彩で着色、ラミネートをしています。

で、この白目の部分はカッティングシートではなくて、ガラスや鉄板など表面がツルツルしているものであれば摩擦力によってくっつく素材。「μフィット」という名前だそうです。何度でもはがせてくっつけられるというのが売り物です。東急ハンズ新宿店の浴室用品のところで買ったかな。

ツインリンクもてぎに入ったのは12時を回ってしまいました。当然、会場に近い駐車場はいっぱい。結局、1番遠い駐車場に入れることになったのですが、そこは熱気球の発着場になっているというのでラッキーと思ったところ、なんと強風で飛ばないというではないですか。うーむ、残念。

駐車場では「西沢さんですよね?」と声を掛けられました。
伺うとこの「clubT-3」を愛読くださっているとのこと。後日も違う方からドコソコの駐車場に停めてましたよねー、というメールをいただきました。ありがとうございます。確かに目立ちますもんね。なんちゃってGTI仕様(笑)。それにしても東北道でこちらをニヤニヤ見ながら抜いていったハイエースはなんだったんだろう…。

第4パドックでオーバルへのスタートを待つT-3Westy、「Cars」仕様(笑)。

結論から言えば走れました。走れなかったらウラミ節になってしまいます(笑)。
なんだかんだで、第4パドックに入ったのは規定の時間の10分前。誘導されて入るとペースカーに続いて4番目の位置となりました。トップはNewビートル・カブリオレ、直前はGolf GTIです。よし、見通しいいぞー(後ろの人には申し訳ないけど)。

ファントムガレージの岡田メカからは「がっつん~っとやってください!皆まともに走っていると思っていないので」という応援メッセージをもらった。

走る前に係員から諸注意を受ける。一応、液漏れ、ガタツキその他ないか入念にチェック。はい、エンジン周りはキレイなものでした。マフラーも磨きましたし(笑)。

続々集まってくる。いやー、こんなにオーバルに入るのってくらいのワーゲンが集まりました。しかし!フォルクスワーゲンT-3ヴァナゴン、もしくはカラベルは僕だけでした。あとは皆さん、いわゆる乗用車。おかげで非常に見とおしがいいです(笑)。

「入場します」の合図でイグニッション。セルが回るとほとんど同時にエンジンに火が入った。ドロドロと今の車では望むべくも無い独特の響きが倉庫の壁に反射する。ゆっくりとアクセルを踏み込むと、リアが少し沈んでボートのごとくゆっくりと動き出した。

インディーカーの看板が。コンクリートウォールについたタイヤの痕が生々しい。

緊張の中で、いよいよコースイン。BGMは、ザ・スクェアの「Truth」。

ペースカーに先導されて、時速40kmくらいで走っていきます。「マックイーンもこんなコースを走ったんだぞ」と息子に話す。オーバルの傾斜は思ったほどキツクは無かったけど、すぐコンクリートウォールというのは流石にビビリます。最上段だけコンクリートの色が違うのは、やはりよく磨り減るからでしょうか。

やはり少しでも速く走りたいのでしょう。だんだん間が開いてきて、最終コーナーの手前ではほとんど停車、そして開いたところを一気に駆け抜けるような感じになってきました。
特に前を走るGTIがその前との間隔をえらく開けるので、勢いこちらもその走りに付き合うことになります(っても走りそのものについていくわけじゃないけど)。

次第にアクセルを踏みこんで行きます。60km、70km、80km。コンクリートウォールが迫ります。しかしエンジンは安定した、魅力的なサウンドを奏で、タイヤもしっかりと路面を捉えているようです。確かにコンクリートウォールは怖いけど、そっちに行ってしまいそうな感じはまったくありませんでした。もっとも右側に座る息子の方がおっかないかも知れません。こんなところを300kmを越えるスピードで走る奴らっていったい…。

という感じで、4周して無事に(?)パドックまで戻ってきました。我がT-3の勇姿見ていただけましたでしょうか?つうか、T-3ヴァナゴンだって全然普通に走るんです。

文中、このイベントに関する苦言もいくつかありますが、実際ひとつの車メーカーが主催する「このメーカーのオーナーさんのためのイベント」なるものはなかなかできないでしょう。
また来年も期待しています。今度は富士スピードウェイを走りたいなあ(爆)。