Motul 4100、15W-50ですね。

エンジンオイルもT-3ヴァナゴン乗りにとっては永遠のテーマです。

これはまた別の機会にまとめることにして、今回は単純に交換しましたってお話をさせていただきます。

というわけで、今回選んだオイル銘柄はこれ。

「Motul 4100 SAE 15W-50」

東雲にあるオレンジ色の看板店まで行って買ってきました。家の傍のスーパーABでは売っていませんでした。店のひとに聞くと「店舗によって取り扱い商品が違うんです」だそうです(苦笑)。チェーン店の意味無いじゃん。

棚の商品紹介のタグには「空冷ポルシェに最適!」とありました。半空冷のT-3には良いでしょう。それでも4L缶は売り切れで、仕方ないので1Lボトルを5本購入。無くなってもどうも補充されそうな気配はなさそうです。

で、値段ですが5Lで約10,000円でした。やっぱ高いよなあ。ちなみに僕の場合はほぼ半年で交換しています。安いオイルを頻繁に交換するという人もいますし、否定も勿論しませんが、僕はちょっといいオイルを若干間をあけて交換する派、とでもいいましょうか。そんなにブン回す方でも無いし。

そして必要な量ですが、オイルフィルターまで交換する場合は、4.5L必要です。なので、0.5Lは予備に持つつもりで5L買えばちょうどって感じですかね。フィルターの交換無しなら4Lでも大丈夫です。

今回は下抜きでオイルを抜きます。チェンジャーも無いし。オイルパンにあるボルトにレンチをはめ、ゆっくり回します。しかしオイルパンのフィン(オイルクーラー的な役割をしていると思います)が汚いなあ。洗ったら少しは冷却効果が上がるかな、いや、もっとデカイフィンにしたらさらに冷却効果があがるんだろうなあ、なんて思いながら、ゆっくりとボルトを回していきます。そして外れる直前で一端停止。

ボルトが外れればオイルはドドって出てくるので、それに驚いて廃オイルを受けるバケツに落としてしまったらタイヘンなわけですね。心の準備がいるわけです。

ネジ山が終わったところで深呼吸をしてエイヤッとボルトを外したにも関わらず、オイルの落ちる速度の方が速くて指にかかってしまいました。これが未だ結構熱い。ですっ飛ばしたボルトを拾って(苦笑)、これもキレイにします。

空冷バスと変わらぬオイル管理が必要、と僕は思うのです。

さてそして次ぎはオイルフィルター交換である。

僕はオイル交換2回に1回の割合で交換している。いつもはファントムガレージに入庫したついでにお願いしてしまってるので、自分でやるのは初めてだったりするのだ(ということは、それだけトラブルが落ち付いて来たってこと?!)。

ドレンを見ると勢い良く落ちていたオイルは次第に細くなって、しばらくするとポタリポタリとなった。

次ぎにフィルターを外すわけだが、こちらも結構古いオイルが入ったままだという。(これがフィルター交換時の+0.5Lというわけです)

フィルターレンチをOさんから借りる。これはフィルターのアタマにかぶせて回せばいいだけだ(と言うくらいに車シロートですから、私)。

これも外す直前、オイルを浴びないように慎重に外して廃オイル受けに落とす。この廃オイル受け、フィルターをひっかける突起がついている。「便利なものですね」とOさん。

確かに結構入っているものだな。Oさんはこれを嫌ってオイル交換の際にはフィルターも必ず交換するそうだ。うーん、しかしコストがなあ…。

というわけで、なるべく抜きたい古いオイルが落ちきるまで、他のメンテナンスをやることにした。

さて、オイルも大分抜けたようなのでオイルを入れるだが、その前にドレンボルトとオイルフィルターをしっかり取りつけておかないと、ダダモレになってしまうわけだ。

ドレンボルトの銅製のパッキンを交換し(マニュアルには毎回交換とある)、ボルトをオイルパンの穴に挿し込む。
最初のネジ込みで斜めになっていたりすると、ネジ山を壊すことになるので慎重に。
しかしドレンボルトを回すのはいつものことながら緊張する。ネジ山をつぶしちゃった怖い話しを良く聞かされたからなあ。「そんなの滅多にありませんよ」とOさんに言われて、気を取りなおして手で仮締めをしたあと、レンチをかましてトルクをかけていく。
トルクレンチもあるよ、と言われたけどここも自分の感覚を信じて絞めた。1ヶ月近く経った今でも問題なし(アタリマエカ)。

そしてオイル、今回はmotul300Xをチョイスした。4Lを入れ終わったところでレベルゲージを突っ込んでみたのがが、オイル落ちきれずにゲージ全般にオイルがついてしまう。

うーむ、しばらくほっとくしかないかなあ、というわけで、ちょっとお茶休憩。何せ「時間制」と聞くと、ガシガシやらないと損だと思ってしまうわけだ。こちとら時間貧乏性なもので(苦笑)。

1Lビンの1/3くらいを入れたところで、ほぼレベルゲージはセンターになった。

ちなみに僕はオイルをレベルゲージのアッパーラインのギリギリまで入れる派。これはいわゆる「カチャカチャ音」対策で、オイルで稼動するリフターになるべく油圧をかけるには多めの方がいいという理屈による。実際、アンダーラインとアッパーラインでは、エンジン音がビミョーに違うのだ。これが良いのか悪いのかははわからない。My methodなのでご理解を(笑)。

で、オイルが落ち付いたところでまだアッパーラインまで間があったので、少しずつ足していったら、マニュアル通りほぼ4.5Lのオイルを使いました(フィルター交換込の場合)。流石マニュアル。
エンジンを掛けてオイルを回す。セルの音に続いて、いつもの少々湿った低くドロドロというエグゾーストノートがあたりに充満した。まいすた~の代表が、いい音ですね、と言ってくれた。もちろん悪い気はしない(笑)。しばらく回してからいったんストップ。またしばらくオイルが落ちるのを待つ。レベルゲージでアッパー近くまでいっていることを確認して終わり。
ちなみに今も同じ量を保っているので漏れその他はないんでしょうね。

「よーし!本日の作業終わり!」

他にやりたいこともあったのだが、まいすた~は時間制ということと、Oさんが予定があってもう帰らなければならない時間になっていたということもある。
作業を終えようとしたところ、「乗ってみないんですか?」とまいすた~。うーん、時間が…と迷っていると、Oさんも同乗してくれるというので、とりあえず周囲を回ってみることにする。