とりはずされたスペアタイヤを載せるトレー

トレーはアンダーカバーとしても意識されているのか、しっかりしたつくり。でもそのおかげで熱気が逃げにくいみたい。

T-3ヴァナゴン、カラベルのスペアタイヤはフロントタイヤの前、バンパーとの間に収まっている。このスペアタイヤはトレー状になっており、障害物から下周りを保護するのはいいけど、熱の逃げはどう考えても良く無さそうなのである。

そのため、Drにアイディアをいただいてトレーの中央に穴を開けたり(2004年7月3日の日記)、していたわけだが、van-caféでいわゆるビックサイズのタイヤを収めるために、棒状のフレームでタイヤを抱えるパーツがあるのを見つけた。これをいつか試したいと思っていたのだが、ようやく手に入れたので、ファントムに行ってもいつも交換するところまで行かず持ちかえりとなってしまっていた。

今回ようやく交換までこぎつけたわけだ。

まずはスペアタイヤを抜いてからフロントをジャッキアップしてもらい、ウマをかませて固定する。

スペアタイヤは上側の針金と下のトレーとで挟み込むように固定されている。いかにもアメリカ式の単純な固定方式にするのもなんだが、冷却効果のことを考えて、やはり一度交換してみることにする。

トレーはタイヤの上側を回ってきた針金状のフレームの最後にヒンジの一部として貫かれ、ピンで固定されている。ピンにシリコンスプレーを吹きかけて、先の細いペンチで引き抜き、針金をぐっと外側に押し出すようにしてトレーから引きぬく。反対側も同じようにしてトレーから引きぬくと・・・。

紙状のものが落ちてきた。

ラジエターの下側のフレームに入っていた一枚の仕切り。もうボロボロで、ビス留めしていたところは割れていた。

岡田メカに取り外してよいか聞いてみると、ラジエターから出た熱い空気が循環しないようにするためのものだから外してはダメだという。走っているときは問題ないけれど、止まっているときなどはその板が無いと熱い空気がその付近でぐるぐると回ってしまい、冷却効果が著しく落ちてしまうそうだ。

けっこうこのパーツが落ちてしまっている車もあるということなので、思いあたる人は点検してみてはいかがだろう。

新しいパーツもあるが、そのパーツをもとに新しい板?を切り出して作ってもいいだろうとのこと。うーむ、それでは耐熱性の高い素材を探さなくては。

というわけでスペアタイヤを支えるフレームを交換してタイヤを載せ、定位置にセットしてみると、タイヤは若干動くものの、タイヤは左右のフレームの間にうまくはまり、落ちることはないようだ。

さて、効果はいかに。