前回タイムアップになってしまい交換できなかったラジエーター。夏前になんとか交換したかったのです。
さて今回の修理のメインイベント、ラジエター交換である。
前のオーバーホールのときに一緒に交換したエクスパンションタンクからザラザラとこぼれてきたサビの破片。ラジエターに悪さをしていないはずはないのである。
まずはラジエターホースにクリップをかましてからラジエター側についているホースを外す。このホースも大分劣化が進み、膨らんでいる。
「すぐというわけではないけど、近々換えた方がいいね」と岡田メカ。
ホースを外した後、エンジン側から空気を送り込んで、ラインの途中にあるクーラントを全て追い出す。何せ車の一番前と後ろをいったりきたりするわけだから、長大なホースに残るクーラントも結構な量となるのだ。
ラジエターを外すとこんな感じ。ラジエターの後ろにはゴクわずかなスペースしかありません。見るからに熱気の抜けが悪そう。抜けるどころか前席に押し寄せてきたりもするのです。
ラジエターの横に入っている耐熱紙(?っていうのかな)は、ラジエターに多くの風をあてるために必要なもの。既に落ちてしまっている車も多いと言う。
僕のはボロボロになりながらもかろうじて原型を保っていた。熱に強いダクトテープで補修してもとの場所にいれこんだ。
銀色の綺麗なラジエターが見えるのかな、と思いきや、その前にクーラーの放熱機が入るので、見た目はそんなに変わりません(笑)。このラジエターの整流版、落ちてしまっている分をなんとかしないとなあ、と思っていたら、今月号の「オートメカニック」誌に参考となりそうなアイディアが載っていましたね。
外したラジエターホースをもとに戻して取り替えの作業は終了ですが、その後エア抜きをしっかりとやっておかないと、後でとんでもないことになります(2007年1月6日の日記)。
ラジエター左の空気抜きボルトを緩め、まずはクーラントを指定量までゴボゴボと継ぎ足します。
そしてエンジンをスタートさせ、クーラントをエンジン→ラジエターと回します。
水温計の針がLEDを越えたらファンが回ることを確かめます。
しばらくするとプシューという音とともに泡状になったクーラントが吹き出してきます。うーむ甘いにおい。走行中はあまり嗅ぎたくないニオイ。そういえばこの車に乗る以前はこんなにおいとも無縁だったなあ、と思いつつ、たまにアクセルをフカしながら泡が出なくなるまでエンジンをかけておきます。泡が出なくなったらボルトを閉めておしまい。
あとは各所にクーラントの漏れがないか確認して終了。T-3ヴァナゴンで使用するクーラントについては、原液派、薄め派、フォルクスワーゲン純正派などいろいろいらっしゃるようですが、ファントムでは極普通のクーラントを使用していました。
帰ってくる時に水温計の針の様子を見ていましたが、岡田メカが言うほど劇的に針が振れることはなかったけど、以前よりは明らかにファンが始動したときの水温の落ちは早くなりました。また針の方もLEDの若干上から、LEDのセンターあたりで止まるようになったから、前よりも冷えているのかな。
しかし後方排熱の仕掛けは作りたいんだよなあ、いつやろう。