ついに我がT-3ヴァナゴンは、北の大地にその足、いやタイヤ跡を残してきたのであった。
なんとか初の北海道上陸から予定のスケジュールをこなし…それどころか予定外の行動までして無事に東京まで戻ってきました。行きは新潟まで走ってフェリーで小樽に入り、帰りは函館発7:40、青森行きフェリーに乗って自宅に着いたのは夜中の2:00。いやー、やっぱ遠いっすねえ。北海道は。
帰ってみればメールは爆発状態だし原稿もヤバイし、人生見直し作業は遅々として進んでないし、で書きたいことはいっぱいできたけど、いつ書くんだって感じ。というわけで久々の更新になってしまいました。やはり旅の途中に少しでも書き物(いや、打ち物か)ができるかと思ったのが大間違い。長男の体力は更に伸びて、彼の起きる前か寝た後でないとなんもできない。まあもっとも原稿書くために北海道にいったんじゃないんだし、まあいいか。しかしガソリン高かった。道北一部でレギュラー196円/L。原油価格って下がり基調じゃなかったっけか?どこぞの石油会社は卸値公表しないって言い出すしね。いろいろ勘ぐられても仕方ないだろうなあ。
さてトラブルがあったのか、なかったのか、それはおいおいblogの中で書いていきたいと思います。なんにせよ今、我がフォルクスワーゲンT-3ヴァナゴンWestyは駐車場にある、ということは純然たる事実なのであります(笑)。
北海道で随分メカニカルな音が大きくなってきていた。
量こそ減ってはいなかったが色は大分黒くなっていたので帰ったら即交換だなあ、とは思っていた。前回、ファントムガレージでオイル交換をしたときに量り売りをしてもらったmotul 1100に交換する。この日、午後からお盆の送りがあるので、田舎まで行く予定があるのだ。田舎は東京から近い千葉なのだが、未だ辛うじて「迎え」と「送り」が残っている。自分が子どもの頃、提灯を持ってお墓までご先祖様を迎えに行き、しばらく田舎で過ごした後、送りの日にやはり火のついた提灯を持って送りに行くという思い出がある。先祖を迎えに行き、盆の間一緒に過ごし、そして送る。そういったことを彼らにも経験してもらいたいこともあってここ数年は「迎え」か「送り」どちらかの日には行くようにしているのだ。それでも祖母も母も昔に比べれば、すごく簡素化されてしまっているというのだけれど。 ただ祖母が相当な高齢になったこともあり、やんちゃ盛りの子どもを泊まらせることはできないが、蚊帳をつった部屋で寝たりした経験ができないのは残念だ。
さてオイル交換。
早朝作業すればいいのだけど、またまた起きられず、炎天下での作業となってしまう。
オイルはおっかないけど下抜き作業。13mmのボルトをゆるめていき、下にオイル受けを置いた後に慎重にボルトをはずすと、オイルが勢いよく落ちていく。
オイルが抜けるのを待つ間、北海道から帰ってそのままになっているボディを水で洗う。前面は多数の虫との衝突のあと。バグガードやブラといったオプションが欲しくなる。リアは跳ね上げた泥。鉄板が焼けているのでワックスがけまでは無理だ。汗を文字通り滝のように流しながら作業をする。
オイルがほとんど落ちたことを確かめてからボルトを慎重に締め、上から新しいオイルを入れていく。その色はベッコウ飴のような色。使い古したオイルは赤黒い。うーむ。
エンジン始動。湿ったくぐもった低音に戻った。
ちなみに北海道に持っていった装備は以下の通り。
今回は自転車3台というオオモノが加わったので、新たな収納方法を導入した。しかし逆に、今回もって行かなくなったものもある。
● 自転車
ボク用のMTB、かみさんのMTB、長男のMTB、そして次男を乗せるためのチャイルドシート、ヘルメット4つ、空気入れ、整備道具もろもろ。
●マクラーレン・ガタパウトチェア2脚
まだまだ現役。
●子供用折り畳みチェア2脚
●ロール・ア・コット1脚
今年は1脚のみ。
●コールマン・アルミロールテーブル
●カーサイドタープ
●ベビーカー
迷った末に。途中で寝られてしまうとかなり辛いのだ。旭山動物園対策である。
●おむつ
うーん、まだ必要なのかよ。いい加減取れてクレー。
●ソフトクーラーバック20qt
今回は20qtのみ。
●ランタン
ガスボンベタイプと電池タイプの2種類を用意。もちろん手持ち用のヘッドランプ、小型の懐中電灯の類も。
●ガスコンロ
ガスボンベを使用する汎用品を2つ持っていく。
●調理道具
20年近く愛用しているMoritaの4人用クッキングウェア、ティファールのフライパン。これは柄が取れるので収納が楽。ホットサンドメーカー2つ、コーヒーメーカーなどなど。予備に寸胴を持っていったが、結局使わなかった。
テーブルウェアや箸などについては、長年のキャンプでセレクトされたセットがあるので、それを持って行った。
●食料
パスタなどの麺類、緊急用のレトルトなど。米はドライボトルに入れる。生もの系は現地調達。なにせ北海道なのだ。
●薬箱
中身を精査してよく使う薬は補充しておく。カヤッキングも予定しているので防水タイプの小さなケースも用意。
●シュラフなど
今回は北に向かうこともあり、一通りそろえる。大型の封筒タイプ、3シーズン用のマミータイプ(ボク用)、3シーズン、ダウン製のショートタイプ(かみさん用)
そして家で使っているタオルケット、毛布など。特に次男が気に入っているかけぶとんは今年ももって行く。ライナスみたいだな(笑)。
●カメラ類、パソコン類など。
これは僕の旅の記録、もしくはお仕事用。
● 着替え
基本的に途中での選択を考えて、なるべく必要なものに限った。
●履物は、運動靴、サンダル、水遊び用の靴(場所によってはサンダルだと役不足)、長靴と数種類持っていく。場所を取るが様々な遊びをしたい場合、足元はしっかり固めた方がいい。
●細引き(いわゆるロープ)
洗濯ものを干すために。専用の洗濯物ロープなどもあるが、汎用性を考えると4mm程度の細引きを10mほど用意した方がいいと思う。
●遊び道具
夏の旅は水遊びと虫捕りは定番。浮き輪やビーチボール、捕虫網や虫カゴ。それとカヤッキング用に子供用のライフジャケット2つ(アウトフィッターのものは身体に合わない場合がある)。
これら遊び道具はとっちらからないように、大きなメッシュバックにまとめて入れる。
そして「函館大沼号」の撮影用に、久々の「鉄」写真用三脚セット。これ、伸ばすと高さが3mを越える。たまに空中戦になるのだ、あの世界は。
またヴァナゴン用に補充用オイル1L、補充用クーラント1L、補充用ATF1L、それぞれの注入用ジョウゴ、接点復活材、シリコンスプレー、ブレーキクリーン、軍手数セット、ウェス、工具セット。これはヴァナゴンの長旅だからこそと言えるが使わないことを祈るしかない。