修理があがったというので、板金屋まで愛機を取りに行く。
雨上がりの工場の駐車場の奥に、愛機は静かにたたずんでいた。早速ぶつけたところを見ると、うーむ、前回に続いていったいどこをぶつけたのか?というくらい見事に美しく直っていた。自分でやったら当然こんなにうまく行くはずはない。確かにプロの技術はスゴイ。
支払いをすませてエンジンをかける。イッパツで掛かるが、音に「オヤ?」と思う。最初は代車がスカイラインだったので、その静けさに慣れてしまったのかと思ったが、少し走り出して見ると明らかに以前と違う音が混じっている。エンジンをかけてから、しばらくは調子を見るために窓をあけて音を聞く癖がついてしまっていたので、ここは自分の感覚を信じる。
降りてエンジンの方に回ると、カラカラととても耳につく音がする。金属同士があたっている音だ。オイルレベルゲージを引き抜いてみると、オイルはようやくゲージに届いているみたいだった。原因は明白だ。下を覗き込んで見るが、オイルパンはきれいで特にオイル漏れをおこしている様子はない。自然減と判断(つうか国産なら自然減さえないと思うけど)、早速254号沿いにある量販店に向かう。しかし行きはそんな音がしなかったのだが・・・。
オイルは5W-40の半化学合成系にする。BPの高性能用とかいうやつだ。本来夏を迎えたら固めのオイルを使うべきと言われていたが(15Wクラスがいいとか)、ないのである。しかたないので5W-40を使用した。1Lで充分である。(注:後日これはやわらかすぎることがわかる)
専用のじょうろに入れ替えて、オイルを静かに入れていく。ところが半分くらいのところで、もうゲージの上限まで来てしまった。缶のオイルを持ち帰るわけにもいかないので、店に処分をお願いする。これならば1Lごと入れ替える方がいいかなあと思いつつ、エンジンをかけると、最初はカラカラという音がしていたが、そのうちにまたもとの湿ったバラバラという音に戻っていった。まったく五感をフルで動員させられる車である。
その他にもボディ下側を映すためのミラーや、カヤックをタイダウンするためのベルト通しなどを買った。